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◆要件定義はどこまでやればよいか?

企業システム戦略

◆8:2、腹八分目の法則
 最小の投資で最大の投資を生むシステム構築において、要件定義は、最初にして最重要な作業であるので、これに時間をかけて、じっくりと取り組むべきであると書いてきた。しかし、それは、ダラダラとやれば良いというわけではない。明確なビジョンも、戦略もないのに、要件だけを探して夢遊病者のように歩き回っているプロジェクトがある。

 これでは、昨今のスピード経営や市場変化についていけない。要件とは、時間をかければ見えてくるものでもなく、決まらないことは、いくら時間をかけても決まらないのである。ものごとには、中庸ということが大切である。「儲ける」ために始めたシステム構築が、市場変化に遅れて、そのタイミングを逃すようでは、全てがムダになってしまう。それくらいならば、未決定部分を放置してでも、先に進んだほうが、少しでも効果を生んで、投資を回収することができる。

 では、その見切り発車をする時期はいつなのか。それは、要件の8割が決定できたところである。いわゆる腹八分目というのが良い。8割の要件が確定すれば、ほぼ目的を達成することができるし、システムの8割りを実現するには、2割の労力で済む。残りの2割を完成させて100点をとろうと目指した時点で、8割の労力が必要になってくるのである。また、要件の中で2割の重要項目が、全体効果の8割を生み出す。どうしても、超短期でシステムをリリースしなければならない場合は、まず、このトップ2割の要件に収集して実現すると良い。

 最小の投資で最大の効果を生むシステム構築において、要件定義は、じっくりと時間をかけて知恵を絞ると共に、8:2、腹八分目の法則に従って、残り2割は、これ以上時間をかけても決まらないものとして、要件定義に見切りをつける割り切りも必要である。

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