ガバナンスは誰のためのものか、なぜ必要なのか

五輪書

組織を統治するためのガバナンスは誰のためのもの?経営者?宮本武蔵は五輪書の中で「兵法といふ事、武家の法なり。たるものは、とりわき此法をおこなひ、たるものも、此道を知るべき事成。」と説いています。つまり、組織に属する全てのひとのものであると。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   五輪書 地之巻 兵法といふ事 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 「兵法といふ事、武家の法なり。将たるものは、とりわき此法をおこなひ、
  卒たるものも、此道を知るべき事成。



 なるほど、そうですね。最近は、経営戦略社員一人々の行動が繋がっていることが強い会社の条件だと言われていますね。

 特に、財務諸表損益計算書など、企業システムの入出力の変換効率やノイズに対するロバスト性を測定し、改善するためのを、中堅社員など実務レベルの社員が知らないのは致命的だと言われていますからね。

右肩上がり時代のように、一生懸命にやっていれば、黙っていても勝てる時代ではないですから。

こういった法を、上から下まで理解していることは、戦略を遂行する上での必要最低条件でしょうか。


 「武士の兵法のおこなふ道は、何事においても人にすぐるる所を本とし、
  或いは一身の切合にかち、或いは数人の戦いに勝ち、主君のため、我が
  身の為、名をあげ身をたてんと思ふ。是、兵法の徳をもつてなり。



  何のための兵法か、何のための戦略か、何のための社是か。

 企業システムが活動の規範とする様々ながありますが、それらは全て勝つためであると、武蔵は言います。

 社員個々人が勝ち、競合企業に勝ち、主君のため、自身のため名を上げ身を立てるのだと言うのです。  

  武蔵は、勝つことに極めて合理的精神を貫いています。

 一見、立派な戦略や社是も、それらが精神論だけで、合理的に勝つための道筋を示していなければ、企業システムとしては活かすことができません。

  真剣勝負の戦いの場では、役に立たないのです。


 「世の中に兵法の道をならひても、実の時に役にたつまじきとおもふ心あ
  るべし。其儀においては、何時にても、役にたつやうに稽古し、万事に
  至り、役にたつやうにをしゆる事、是兵法の実の道也。



 世に様々な戦略論ITソリューションがあれども、それらを実戦には役立たないという人も少なくないものです。

 逆に、そういった戦略論に飛びついては、すぐに成果が出ないからと、次の新しいものに目移りする人も困りものです。

  法(理論)は、習っても、知っているだけでは意味がありません。

  何時、万事においても、役立つように実践することが大切です。

 企業システムの構成要素の基本は「」です。理屈や理解だけでは、なかなか実践的に動けるものではありません。教えるほうも、習うほうも、実際に役立つように心がける必要が、あります。

 業務標準を定めても、情報システムを導入しても、それらを実践できるように「人」を育てなければ、結局、実を結ばず虚無です。

 法を知らず、あるいは、知っていても実践せず、という企業システムでは、やはり入出力を効率よく組織的に行うこともできませんし、ノイズに対して、ロバストであることはできないように思います。

 トヨタでは、役員クラスの人が良く「当たり前のことを、地道に、愚直に、やり遂げる」ということを言うそうです。

 ソリューション・ベンダの言うがままに戦略論やシステムを導入して、失敗を繰り返し「ITは金食い虫で、役立たず」と嘆いている、どこかの経営者とは、かなり違っているようです。


 戦略を立案し、社員個々人の具体的行動目標にまで落とし込み、周知・実行し、成果を測定・評価し、戦略を見直すという戦略論としてBSCバランススコアカードなどが紹介されています。

これも、やはり理解するだけでなく、地道に、愚直に、やり遂げなければ、思うような成果は得られないようです。

 数値化によるPDCAサイクルが定着して、はじめて経営コクピットなども現実味が出てきます。

 いきなり、BIツールDWHなどを導入して、経営の見える化などをやろうとしても「人」がついて来ないために、適切なタイミングで、データが収集できず、それに加えて、ツールの使いにくさが加わり、失敗しているところも少なくないようです。

 情報システムが適切に機能するためには、企業システム(人・組織・物・金・プロセス・内部統制など)が適切に機能していることが大前提なのです。

 適切に機能している企業システムツールで強化することはできますが、ツールで、企業システムを適切に機能させることは難しいようです。

 「躾」のできている現場を機械化で強化することはできても、機械化によって、現場を躾けることはできないも言います。

 そこで、兵法(ビジョン、ミッション、社是、経営戦略、財務会計等)全員周知徹底、実践的訓練が大切となるわけです。





■120社1000人以上が受講!!
1.研修・オンライン講座      
  経験と勘だけのレビューから脱却する!レビューを体系的に学び、成果につなげる!          
  『【リスク指向】超ドキュメントレビュー実践法』
  ※実務ですぐに使えるチェックリストを使用した演習付き!
  
  危険予知能力を高め、リスクを見つける!
  『100の失敗事例に学ぶ!企業システム戦略の危険予知訓練』
  ※すぐに実践で役立つ100の失敗事例による危険予知訓練の演習付き!

■便利な道具箱

自動でしゃべるパワーポイント(VBAマクロ)
 ノート欄のテキストを音声合成エンジンが読み上げ、画面も自動で切り替わるVBAマクロ!
音声を録音するよりとっても楽です。失敗して録音をやり直す手間もなく、部分的な変更も楽々です。

簡易日程計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を期日までに組立完成させるために必要な日程を計算するExcel/VBA!

簡易原価積上げ計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を構成する部材の原価を積上げ、製品原価を計算するExcel/VBA!

簡易所要量計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を組み立てるために必要な部品の個数を
 計算するExcel/VBA! 

メルマガ読者登録・配信中止

PR広告!TechAcademy [テックアカデミー]
PR広告!システム開発業者を完全無料でご紹介します!【EMEAO!】



コメント

タイトルとURLをコピーしました