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コツコツと小利を積み重ねて、大利を得る作戦

三十六計

スピード重視の時代、システムを大きく一気に変えてしまいたいという気持ちもわかります。しかし、それには大きなリスクも伴います。あせらず、小さな変化を起こしコツコツと小利を積み重ねながら、最終的に大きくシステムを変えて大利を得る作戦。
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 ●企業システム戦略 兵法三十六計 敵戦の計 第十二計 順手牽羊
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 順手牽羊(じゅんしゅけんよう)
 「手に順(したが)いて羊を牽(ひ)く」


 羊の大群から羊を一匹盗んだ者が、 堂々と羊を連れて行ったため誰も咎めなかったことに由来する。転じて、組織が大軍になるにつれて統制の隙が生まれることを突く作戦や、敵に悟られぬように細かく損害を与えてゆく作戦を指す。

 微かな隙には必ず乗じること。微かな利は必ず得ること。少陰と少陽。

 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 小さなことからコツコツはじめて大を成す作戦です。

 会社を変えるには、「改善ではだめで改革をしましょう。」というような考え方もありますが、そのために小さな改善をおろそかにしてはいけないということでしょう。

カイカク、カイカクと大号令だけかけて、結局、何も変わらないということは良くあります。

しかし、改善をコツコツ30年以上積み重ねて、世界的な生産方式を確立したのがトヨタ生産方式です。

 では、普通の改善活動とどこか違うのでしょうか。それは、大義名分や大局観があるかないかです。トヨタ生産方式の改善は、全てがJITを実現するためでありその根本思想は、後工程引取り・在庫ゼロです。そして、JITにおけるムダとは何かも明確に定義され、改善は、そのムダを取り除くために行われるのです。

 このような大方針、ロードマップがある上でのコツコツ改善かどうかです。そうでなく、点でバラバラに局所的な改善をいくら続けても大きな流れにはならないのです。


 大野氏が大局をもって、コツコツと改善を続け、30年かけて全社に広げていったのが大きいと思います。改革倒れや改善が停滞している場合、そのように大志を持続できるパワーが無いことが多いようです。

 改革をやっても、短期に成果がでないとすぐに人を変えたり、新しい手法に飛びついたりと、格好の良いことばかりを考えて、地道に愚直に改善を長続きさせる文化が欠けているようです。


 これを、バッティングに例えて見ましょう。

 良く、「ホームランは、ヒットの延長」と言われます。

 これは、最初からホームランばかり狙ってバットを大振りしたり、次から次へとホームランバッターのフォームだけを真似てもダメという意味です。すなわち、改善もままならないのに、大きな改革などできないということです。

 しかし、最終的にホームランを打つことを目指してコツコツ、ヒットを打つのと、そうでないのは違います。

 ホームランを打つためには、ヒットを重ねボールを芯で捕らえる能力を高めながら、バットのグリップ位置を変えるなどして飛距離を伸ばしていく工夫も必要です。

 そういった大局も無しにヒットだけを打つことに専念してもヒットを打つためのヒット、改善のための改善になり、いつまでたっても大を成すことはできません。(もちろん、ヒット専門も立派な大仕事で、個人的には「いぶし銀」の渋いヒット打者が好きです。)


 業務システムなども、古いものを全て捨てて、統合業務パッケージ(ERP)を一気に入れるのがベストという論調もあります。

 しかし、多くが失敗しているのも事実です。

 一方で、システムのロードマップを描かずに、つぎはぎだらけの改善を重ね、システムがどうにもならなくなっていることも事実です。

 ここで、順手牽羊の作戦を応用するならば、将来的なビジョンを持った上で、改善をコツコツ重ねるというようなやり方があります。全てを捨てて、一気に変える必要はありません。

 つぎはぎだらけで手に負えなくなった部分やビジネスに適応できなくなった部分から、コードをリファクタリングするなり、作り直すなりすればよいのです。

 ERPを入れるにしても、まずは、基盤となる部分を作り直すための道具の一つとして使っていけばよいのです。


 イチローを松井に改造することはとても危険な賭けです。ほとんど不可能でしょう。しかし、イチローもホームランは打てます。

 自社の仕組みを変えるのに、ほんとうにERP一気に入れ替えてしまうべきか、危険な賭けに出てもホームランバッターを目指すのか。それとも、コツコツとヒットを重ねて、ホームランを打てるようになりたいのか。

 さて、どちらでしょうか。

 なお、この作戦には「千丈の堤も蟻の一穴より崩れる」ということわざに似た意味もあります。些細なことと気に留めないでいると、とんでもないことになってしまうということです。財務報告品質セキュリテイなどの内部統制のわずかな隙間から崩れが始まり、大きな組織が崩壊してしまう例もあります。

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