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●企業システム戦略 孫子の兵法 軍形篇 その4
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「古の所謂、善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に、善く戦う者の勝つや、知名なく勇功なし。
昔の所謂、戦上手は、勝ち易いように、勝つ者である。だから、戦上手の勝ちは、知名もなく、勇ましい功績もない。」
勝ち易いところで勝つ。というのは、当たり前と言えば、当たり前。
しかし、孫子の哲学である、負け戦はしないと言う事からすれば、至極大切な考え方です。
日本人の感覚からすると、なんだ、そんな安易なところばかりで戦っていて、困難に立ち向かわない、挑戦もしないなんて、腰抜けだ!
というところではないですか。
日本男児たるもの、困難に挑戦し世に名を上げなくてなんとする!
悪く言えば、計画が不十分で、リスクマネジメントに疎く、大きなトラブルを起こしたプロジェクトが称賛されたりする。いわゆる判官贔屓やプロジェクトX化です。
しかし、孫子は、それは”善く戦う者”のすることではないという考え方です。
この根底には、戦は国の一大事であり、兵も民も国も負担がかかる、絶対に負けるわけにはいかないのだという徹底した考え方が根底にあると思います。
これは、宮本武蔵の勝ちに対する考え方・執念に似たものがあります。
武蔵も、百戦百勝したと五輪書で書いていますが、一部では、勝てる相手としか勝負していないとか、
正々堂々と正面から戦っていないとか言われています。
しかし、
勝ってこそ、生き延びてこそ、事業継続してこそ、国(民)を、会社(利害関係者)を守れるのであって、個人の名声や挑戦心は、二の次。自己満足でしかないということなんかもしれませんね。
例え勝っても、損失が大きければ、企業価値(社会や利害関係者に対するアウトプット)の最大化も、望めません。
情報システムの構築でも、大規模ERPの全面導入とか、オープン系による基幹システム再構築とか華々しい記事が雑誌などに出ていますが、
孫子からすれば、それも、善く戦う者のすることではないということになります。そのような困難で、成功が危ぶまれるようなプロジェクト(戦い)は、そもそも、するべきではないと。
しかしながら、勝ち易きに勝てば、負けることはなくても組織としての成長が無いのではという疑問があります。
この点に対する私の理解は、勝ち易い状態になるまで、自軍の守りを固めよと孫子は教えているのだということです。
「勝つべからざるは、守るなり。守るはすなわち、足らざればなり。故に、善く自ら保ちて、勝ちを全うするなり。」
さらに、その前には戦力の周到・合理的な比較検討が必要です。
その上で、足らなければ守れ、そして、足りたならば、すなわち、勝ち易いと判断した時に戦えば、勝てるということです。
こういった勝ち方をすれば、プロジェクトに困難は無く、はたから見れば、面白くもなんとも無いかもしれません。
しかし、それでいいのです。
どのように勝ったのか、内なる守りは、秘匿しておけばいいのです。バニーのリソース・ベースド・ビュー戦略論でも、持続的勝利の一因に、「模擬困難性」というのがあります。
いまでこそ、トヨタ生産方式なども多くの書籍で解説がありますが、一昔前は、謎のベールにつつまれ、トヨタでしか通用しない特殊なものだと考えられていました。
40年以上にわたる”裏の競争力”の地道で愚直な強化は、まさに、”善く守る者は、九地の下に蔵れ”だったのです。
では、どこから守りを固めるか。それは、「人」ですね。
仕組みや方式は、形式的に模擬することはできますが、「人」は、決して模擬することができません。組織DNAと言っても良いでしょう。
最強の組織DNAを持つ、企業システムを構築すれば、どこと戦っても、”勝ち易き”と思えるはずです。
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