プロジェクトの進め方をどのようにしたらよいのか、千変万化する状況の中では悩ましいものです。そんなときのヒントとして、中国の民間で割と知られている「兵法三十六計」があります。
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●企業システム戦略 兵法三十六計 総説
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兵法三十六計とは中国の兵法書。
兵法における三十六通りの戦術を六段階に分けてまとめたもの。
・勝戦計 こちらが戦いの主導権を握っている場合の定石。
・敵戦計 余裕を持って戦える、優勢の場合の作戦。
・攻戦計 相手が一筋縄でいかない場合の作戦。
・混戦計 相手がかなり手ごわい場合の作戦。
・併戦計 同盟国間で優位に立つために用いる策謀。
・敗戦計 自国が圧倒的劣勢の場合に用いる奇策。
概要
成立時期は不明であるが、大体5世紀までの故事を17世紀明末清初の時代に纏められた物だと言われており、様々な時代の故事・教訓がちりばめられ、中国では兵法書として世界的に有名な『孫子』よりも民間において流通し、日常生活でも幅広く流用されている。
『易』の太陰は、六六で三十六となる。同様に策略には、多種多様がある。
客観的事実(ファクト)の中に策略があり、策略の中に客観的事実がある。
ものごとの矛盾を把握すれば、勝機はそこにあり。
勝機は設定するものではない、設定したところで、あたらない。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
策略には、『易』のように多種多様があります。それらの策略は、客観的事実の中にこそあり、策略の中にこそ、客観的事実があるのです。なぜなら、策略とは、客観的事実の中にある矛盾を把握することで、勝機を見出すことでもあるからです。したがって、勝機とは、客観的事実を無視して設定すべきものではないし、設定したところで、あたりません。
客観的事実とは、データであり、現地現物です。
データや現地現物により、現実を正視することでそこに潜む矛盾を把握することができます。
理想と現実の矛盾、すなわちGAPこそが問題なのです。
その問題を把握すれば、自ずと解決策は見つかるものです。
そのようなアプローチをせず、現実を無視して解決策をいきなり設定し、”ソリューション”だと言っても、なかなかあたりません。
つまり、真の問題解決には至らないのです。
データや現地現物以外で、客観的事実を示すもの、それはドキュメントです。人の思いや思考は、ドキュメントに表れています。
そして、ドキュメントに潜む矛盾こそが、リスクであり、問題なのです。
ドキュメント間にある矛盾、ドキュメント内での矛盾
そのような矛盾があると、そこにあるシナリオ(仮説)の因果関係がはっきりしないのです。
因果関係のつじつまが合わなかったり、論理の飛躍があったりします。
そのようなところを探求すれば、必ず、リスクや問題を発見することができるのです。
それが、次世代ドキュメント・レビューの要諦です。
そして、そのような矛盾に対する感度や矛盾を嗅ぎ分ける能力が、危険予知能力です。
この危険予知能力を訓練で鍛えることで、ドキュメントや現地現物に潜む矛盾をすばやく発見することが可能になります。
そして、矛盾を解決するために提示されるのが、真のソリューションにほかなりません。
客観的事実に潜むリスクや問題点を把握した上での解決策なので、実践的です。
この三十六計も孫子と同じく、客観的事実に基づく事前の分析から得た施策を是とし、KKD(勘、経験、度胸)による判断や行動は成功しないと戒めています。
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