いざという時、持てる能力は全て役立てたいもの

五輪書

二兎を追うものは一兎も得ずの常識を覆した #二刀流。持てる武器は全部使いたいという #宮本武蔵 と #大谷翔平 選手には共通点を感じます。
企業システムには、人もの金を中心にいろいろな経営資源、リソース(能力)があります。せっかく持てるそれらのリソースを、いざという時、状況変化や事業領域などに応じて余すことなく役立たせることが重要です。その為には、日ごろから実践的に使いこなせるよう修練しておく必要があります。
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 五輪書 地之巻 二刀一流と名付ける事
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 「二刀とは、武士が二刀を帯びるのが役目だからである。この二刀の長所を知らせるために二刀一流と言う。

  初心者から、二刀を両手に持って修練するのが正しい。

 一命を捨てる時には、武器を残さず役立てたいものである。馬上、沼、人ごみ等でも、太刀を両手で持つのは具合いが悪い。

 また、一方に弓矢などの道具を持つ時も、太刀は片手で使わなければならない。太刀の道は、早く振ることではない。太刀は広い場所、脇差は狭い場所で振るのが道の根本である。

 長いものでも勝ち、短いものでも勝つ。太刀の寸法を決めず、どんな武器でも勝ち得ると言う精神、これが二刀一流の道。」

  
  極めて合理的な考え方だと思いませんか?
 持てる能力を全て使わずに負けるのは心残り、無念だということです。

 持てる能力を全て役立てるために、最初から実戦で使うことを前提に修練するわけです。
  そして、実戦でのあらゆる状況を想定して、合理的に考える。

  企業システムには、様々なリソース(能力)があります。

 それらのリソースを、いざというときに十分に役立てるためにはTPM保全活動カイゼン活動が欠かせませんね。

 経営側からすれば、どこにどのようなリソース(人、物、金という能力)があり、それぞれの力量をしっかりと掌握しておくことが必要になるはずです。

 人材なら、50人くらいならなんとか、100人だとかなり怪しく、1000人以上なら、それなりの情報技術を活用しなければ不可能なはずです。

 経営戦略社員教育計画は整合性が取れて、何年後に、どんな力量を持った人材を、どの部署に、何人育成することになっているか、これらを経営者が一望できる人材マップがありますか?

 また、社長が現場へ足を運ばないような会社では、高額な投資をして導入した設備が、ほこりをかぶって隅のほうで眠っているようなことはありませんかね。

 全ての導入設備の稼働率が、適時、経営者が把握することが出来て、それが、事業成果にどのように影響しているか分析できるような仕組みはありますか?

 さて、太刀(能力)を十分に役立てるには、片手(できるだけ少ない人員)で扱えなければならないと武蔵は言います。

 一人の人員で、複数の設備を受け持つことができることを「多能工化」とか「多工程持ち」とかいいますね。

  太刀しか使えない人と槍しか使えない人が2人いるよりは、一人で片手で弓を持ち、片手で太刀を扱える人のほうが、より効率的な働きができるという考え方です。

 あなたはワードを使いながら、エクセルを使うとか、インターネットで検索をしながら、メールを書いたりとマルチ作業が何の苦も無く出来るよう訓練していますか?

 資料を作成するのに、ワードだけしか使わないというのでは武蔵の二刀流からは好ましくない作法です。

 極一部の優秀な社員の力量だけに頼って事業を営んできて、その他の社員は、脇差として飾りにしたままで、ろくに力量把握も人材育成もしてこなかったところは、人材問題がかなり深刻化しているようです。

 デジタル化の波に折角の人材を役立てることも出来ず、一命を落とすことの無いようにしっかりと役立てることを前提に人材育成、リスキリングを図って行きたいですね。


 これだけ経営における情報システムやデジタルの重要性が騒がれているのに、自社の情報システム部門や社員のデジタル化の力量を正確に把握している経営者はほとんどおらず、情報処理技術者試験制度ITSSデジタルスキル標準さえも知らないという状況です。

 そのようなところに限って、うちのシステム部門は能力が無いからと外部のコンサルティング会社に全てお任せしてみたり、パッケージを企画部門だけで導入させてみたりします。

 力量把握も人材育成も行わずに、能力が無いからアウトソーシングするという発想は、武士が日頃の刀の手入れを怠り、修練もせず、外人部隊に強依存して戦うのと同じことです。

  それで、まともな戦いができたら、いいのですけどねぇ。


 逆に自社の情報システム部門など本業とは異なる分野においても人材育成力量アップ経営者が率先し、その延長線として、ソリューションサービスや、自社開発ソフトを外販に供するなどして事業を拡大しているところもあります。

 まさに、長いものでも勝ち、短いものでも勝つ。太刀の寸法を決めず、どんな武器でも勝ち得ると言う精神、これが二刀一流の道

 変に太刀の長さや武器の種類に拘らず、戦況に応じて、あらゆる持てる武器を活用して、変幻自在に勝ち得ると言うのは、次の言葉にも通じるところがありますね。

  「生き残るのは、変化できるもの(企業システム)である。




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