当初の目的を忘れて、手段や道具にしかすぎないITシステムに拘ってもあまり意味がありません!

兵法


PR広告!おいしい水を水道水から【Locca】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ●企業システム戦略 孫子の兵法 謀攻篇 その4
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり

戦いの上手な者は、敵を屈服させるも、戦うことは無い。


これも、孫子の最小の投資で最大の効果を得る考えの表れです。

その道を極めた人は、極めたワザを使わなくても目的を達成できるということなのだと思います。

剣の達人は、剣を使わずとも、相手の剣を封じ込めることができます。

五輪書 火之巻 束をはなすという事

すなわち、戦争をしたり、剣を振ったりするのは、あくまで手段。その手段に高ずれば、手段に頼る必要はなくなるということです。

同じ意味で、システム構築に関して思い至ったのが、”優秀なプログラマは、プログラムを書かない”というものです。

少しプログラミングができるようになると、ユーザの要求を聞き、次から次へと迅速に要求どおりのプログラムを作ります。要求変更に対しても、素早くプログラムを修正して応えます。

しかし、さらに優秀なプログラマは、ユーザ要求の背後にある、”真の意図”を察知して、プログラムを作らずともユーザ満足を得ることができます。

例えば、使い方を少し工夫すれば、既存のプログラムでもユーザの目的を達成することができることを示唆します。

それがダメなら、既存のプログラムを少し手直しすることを提案します。
それでもダメなら、既存のプログラムを組み合わせて、目的とするプログラムを作ります。

例え、ユーザが、こんなプログラムを作ってほしいと要求して来ても、ユーザは決してプログラムが欲しいわけではなく、自分の仕事上の課題を解決したいのです。


このように考えると、システム構築も同じです。

システムを構築し、所有することに価値は無く、システムを使うことで得られる成果(収益UP)が目的です。

にもかかわらず、システム構築を始めると、何十、何百という画面や帳票、細部に凝った機能デザインを要求してしまうのは、なぜでしょう?

数画面の基本機能で目的を達成できれば、残りの例外処理は手作業でも良いはずです。しかし、年に数回の例外処理も全てシステムに乗せようとします。そのほうが、システムとして美しいから、格好よいから。。。

原因は多くの場合、経営の目的(意図)担当レベルの手段(意識)ギャップによるものです。”良いシステム”に対する意識が根本的に違っています。方や、収益UP、方や痒いところに手が届く

計画を稟議するときは、高所大局から投資対効果を議論しても、いざ、実行段階になると、所期目的(意図)を十分に説明せず、担当レベルに任せっきりにしてしまうからです。担当レベルの意識は、常に手段である自分の業務を楽にすることですから、大儀の意図するところをあまり意識していません。

その結果、手段を充実させようと戦い(=システム構築)に没頭して、山のような要求と要求変更が出てくることになります。

理想は、例え一兵卒であっても、大将の意図するところを汲み取り、経営マインドを持って、システム構築にあたることです。

目的を達成できれば、あえて戦わない=要求は、できるだけ少なく、シンプルにして、安く早く上げることに注力する。

しかし、現実には難しいものです。

そこで、実行段階で、所期目的に対して必要十分な手段となっているか適宜、経営的視点を持つ者が、しっかりとレビューをすることです。

数百画面の要求は、本当に目的達成に必要十分か、数百画面を使って戦いをしないと目的達成できないものなのかを、目的から逆に遡って、検証することです。

目的達成に対し、現状のやり方では数百画面必要かもしれませんが、少し仕事のやり方を変えれば、数画面で済むかもしれません。

計画で業務改善まで意図したものが、いつのまにか、現状ありきで新システムを考えているかもしれません。

同様に企業システムを構成する人・もの・金についても、目的から遡って、その必要性、有効性、妥当性を検証してみましょう。

単に兵隊が、人・もの・金を振り回して戦いにのみ没頭し、本来的な目的を見失っていないかどうか。時に、自己の人・もの・金のみを好み、拡大・効率化しようと、組織目的に関係無く、個別最適化戦争に没頭していることがあります。

これでは、人・もの・金が浪費されるばかりで、いっこうに組織目的を達成するはできません。

戦い好きの者は、敵を屈服させ得ずとも、戦うなり。



場合によっては、第三者の観点から戦略をレビュー&助言してもらうのことも必要です。

PR広告!一流コンサルタントに3.85万(税込み)〜WEB相談できる!【コンパスシェア】


切羽詰まって力に訴える前に、謀略や交渉を代行してくれるサービスの活用も検討しましょう。

【PR広告】会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】



■120社1000人以上が受講!!

1.研修・オンライン講座      
  経験と勘だけのレビューから脱却する!レビューを体系的に学び、成果につなげる!          
  『【リスク指向】超ドキュメントレビュー実践法』
  ※実務ですぐに使えるチェックリストを使用した演習付き!
  
  危険予知能力を高め、リスクを見つける!
  『100の失敗事例に学ぶ!企業システム戦略の危険予知訓練』
  ※すぐに実践で役立つ100の失敗事例による危険予知訓練の演習付き!

■便利な道具箱

簡易所要量計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を組み立てるために必要な部品の個数を
 計算するExcel/VBA! 手作業より圧倒的に効率的で精度も高い! 

自動でしゃべるパワーポイント(VBAマクロ)
 ノート欄のテキストを音声合成エンジンが読み上げ、画面も自動で切り替わるVBAマクロ!
音声を録音するよりとっても楽です。失敗して録音をやり直す手間もなく、部分的な変更も楽々です。

簡易日程計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を期日までに組立完成させるために必要な日程を計算するExcel/VBA!

簡易原価積上げ計算(Excel/VBA)
 製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を構成する部材の原価を積上げ、製品原価を計算するExcel/VBA!

■間違いだらけのシステム構築(無料冊子ダウンロード)
 ~企業システムの強化書~
 https://www.kigyo-systems.com/books/book.html

メルマガ読者登録・配信中止

PR広告!TechAcademy [テックアカデミー]
PR広告!システム開発業者を完全無料でご紹介します!【EMEAO!】



コメント

タイトルとURLをコピーしました