2022-05

企業システム戦略

◆確実に効果をあげる実用展開戦略は?

システムを実用化し起動に乗せ確実に成果を獲得するのは、それなりに綿密な戦略が必要である。利用者の自主努力に任せておけば、自然に定着するなどというのは幻想である。利用者教育、業務への組み込み、新運用ルールの設定,キーマンの参画など工夫が必要となる。
企業システム戦略

◆安全で確実な本番移行の方法は?

運用試験の最後には本番移行が待ち受けている。全くの新規システムであれば、さほど問題も無いかもしれないが、既存のシステムからデータを移行するような場合には、周到な準備が必要である。切替時のリスクを最小にするには、工作機械の段取りの考え方が参考になる。
企業システム戦略

◆システム活用の促進に必要な教育は?

システムを構築する事で精魂尽き果ててしまい。実用開始前の教育まで手が回らない事が多い。しかし、システムは構築するのが目的ではなく、それを活用してこそ目的が達成されるものである。そのことを忘れずに、運用試験の段階で、実際の利用者に十分教育を実施しておく必要がある。
企業システム戦略

◆運用試験で業務マニュアルを使用する意義は?

システムは、機械系と人間系が有機的に連動してこそ、相乗効果が得られる。人間系の部分に関して必要になるのが業務マニュアルである。運用試験は、この業務マニュアルに対する試験でもあり、利用者に対する実践的な教育の場でもある。
企業システム戦略

◆仕様変更など追加発注での注意事項は?

運用試験において、実業務遂行や運用において不都合が発見された場合は、仕様変更をして追加発注となる。ここで、運用試験中に発見した処置事項を、その都度、発注するのは効率が悪い。できれば、運用試験が終了後に、まとめて発注するのがよい。
企業システム戦略

◆運用試験に準備すべきテストデータは?

運用試験の目的は、システムに対する要件や要求仕様が、実際の業務において問題が無いかを、実業務に沿って検証することである。運用試験で準備するテストデータは、この目的に沿った準備して効率的に行うことが重要である。
企業システム戦略

◆運用試験/実用展開に必要な体制、キーマンとは?

運用試験で決められた期間内に、実業務で発生する、さまざまなケースを想定し試験を実施するには、相当な労力を要する。試験スケジュールが、ズルズルと延長したり、あるいは、手を抜いてしまい、実用開始後に不具合が多発するということになる。そこでキーマンを巻き込みことが重要性となる。
システム開発

◆第三者による監理、助言の重要性とは?

システム構築において、やはり専門知識においてユーザ企業は弱者である。例えば、ハードウェア能力にしても、業者から、レスポンスを確保するためには必要ですと言われれば、高価であるとは思いながらも購入するしかない。やはり、第三者による監理や助言が必要になる。
システム開発

◆欠陥防止に向けた発注側の対策は?

欠陥防止のポイントは、業者に任せ切りにせず、主体性を持って適宜、チェックを入れることと、第三者の専門家による検査を実施するということ。
システム開発

◆双方が譲らない場合に和解する方法とは?

欠陥と仕様変更は必ず発生する。欠陥の場合は、業者側に修繕義務や損害賠償責任が発生する。仕様変更の場合は、発注側に追加発注という費用負担が発生する。そこで、両者の過失を相殺するというのは、いかがだろう。