企業システム戦略研究会

孫子

課題の全てに一度に備えようとせず、分割して集中せよ!

様々な課題に対して、その全てに一度に備えようとすれば、注意力が散漫になり力が分散されてしまう。結果的に、課題に振り回されて何一つ解決できない状況になる。むしろ、課題を小さく分割して、一つの課題に集中することで大きな力となる。一つの課題に全員で立ち向かえば解決も早い。
五輪書

システムの核となるコンセプトは象徴的な言葉で後世まで伝えよ!

システムは時々刻々と変化し、利用者も変わってゆく。むしろ、環境変化に合わせて変わってゆかなければならない。しかし、核となるコンセプトは象徴的な言葉にして後世まで伝わるようにしなければならない。時間経過とともにコンセプトを見失えば、そのシステムの正しい運用が難しくなる。
ソフトウェア

あらゆる要件の組合せを想定せよ!

要件を整理する段階でどれだけの組合せを想定できるかが、その後の成否を大きく左右する。「あらゆる要件の組合せを想定」するのは、実はそれほど難しもなく、特別な能力が必要なわけでもない。要件を5W2Hで整理して、これらのケースに条件成立と不成立のケースを掛け合わせればよい。
プロジェクト管理

愚を装って有効な提案を引き出せ!

エンンジニアやコンサルタントの方々といっしょに仕事をする時は、彼らの知見を活かした有効な提案を引き出したいもの。それには検討の視野を狭めないよう、様々なケースを考えてもらえるように働きかけることだ。「我が社」の方針ややり方にあまりこだわらないほうが良い。
プロジェクト管理

システム開発で第二ステップという考え方

システム開発の稼働開始予定が決まっていて遅れが許されないにもかかわらず、開発規模が膨れ上がって稼働開始予定までに完了しないというような状況では、第二ステップという考え方がある。システムの機能を「必須」と「必須ではないもの」に仕分けして、後者を第二ステップとして追加開発することを考える。
ソフトウェア

◆アジャイルなウォーターフォールのすすめーアジャイルに向けて

現在、ASDの適用率も10%以下である。いずれも成功事例として注目を集めているものの、実際に適用するとなると様々な障壁に直面する。また、新しい方式が全ての環境下で、全ての問題を解決できるわけではない。実際にやってみなければわからないことも沢山ある。それでも改善への一歩を踏みださなければ、明日はない。“障子を開けてみよ、外は広いぞ”(豊田佐吉)
ソフトウェア

◆アジャイルなウォーターフォールのすすめーウォーターフォールからアジャイルへ

WFDを採用してきた組織がASDに安全に移行するには、WFDの枠組みを基にASDのプラクティスを段階的に取り入れることである。過去の財産を全て捨てる必要は無く、意識改革と温故知新や永続的な改善でWFDの上にASDを積み上げることは可能であり、そうすることがより安全にASDに移行することを可能とする。つまり、「アジャイルなウォーターフォール」への斬新的・継続的な改善である。
ソフトウェア

◆アジャイルなウォーターフォールのすすめーはじめに

従来のWFDの課題を解決するとして、ASDが注目されている。しかし、一方で多くのソフトウェア組織がWFDを採用しているという報告もある。また、ASDを試行したものの失敗してWFDに回帰する例もある。その結果、(特に大規模開発で)ASDに懐疑的になり、有益なプラクティスに耳も貸そうとしない。
ソフトウェア

◆アジャイルなウォーターフォールのすすめー要約と目次

アジャイル開発では、計画が不要で変更はいつでも自由に顧客が要求できるなど極端な考え方がされてしまうことがある。そのため、ウォーターフォール開発(以下、WFD)からアジャイル開発(以下、ASD)への移行を敷居の高いものやリスクの高いものと感じたり、試験的に適用して失敗したりするケースも少なくない。そこで、ウォーターフォール開発をベースとしながらアジャイル開発の要素を少しずつ取り入れ漸進的な改善に取り組むことを提言する。
レガシシステム

基幹システムの刷新で、周辺システムからテコ入れしてみる

基幹システムを刷新しようと、いきなり機能及び業務にテコ入れするのは難しい。それよりも周辺システム及び業務からテコ入れしてみるのがよい。ユーザの身近な周辺システムと業務をテコ入れして無駄や改善点が発見できれば、それとなく基幹システムの無駄や改善点にも気付いてもらえる。