部門長がRPA全社展開への壁!?

DX

 DXの一つの道具としてここ数年で、RPAを導入する企業が増えている。
 
 RPAというワードもかなりなじみが出てきた感じがする。

 ある調査では、

 国内でRPAを導入している企業が70%を超えているという

 しかし、一方では

 実務で50以上のロボットを稼働させている企業はわずか5%程度だと言う。


 つまり、多くの企業が初期段階に留まっており、全社展開には至っていないようだ。


 その一つの原因が「部門長の壁」である。


 初期段階ではRPA推進プロジェクトが発足し、専任の少数精鋭で進めることが多い。

 ここでは、経営層やプロジェクトオーナーの大義名分をしっかり理解している

 プロジェクトリーダーが旗を振る。

 そのためRPA推進の方向性がブレない


 次に全社展開する段階になると推進チームは指導・支援役となり

 部門長を通じて展開を推進することとなる。


 ここで各部門長へのRPA推進の大義名分
 RPA推進プロジェクトリーダーから伝えられる。

 直接、経営層やプロジェクトオーナーから聞く機会は多くない。
 その結果、各部門長にはRPA推進の熱意が伝わりにくい

 当然、各部門長の優先課題は、現行業務の遂行だ。


 RPAの開発作業は、現行業務の合間、
 もっといえば手の空いた暇な時間にやるもの


 という認識となる。


 担当者をRPA開発業務に専任させることはない

 その結果、各部門のRPA推進は遅々として進まなくなる


 このようにRPAの全社展開を進める上で部門長が壁となっていることがある。

 壁を乗り越えるには、
 RPAに対する大義名分を経営層が、しっかりと部門長に伝えることが重要!


 そして、先行している部門を経営層が評価し、
 それに後れを取ってならないという

 危機感競争心を生むなど動機付けが必要になる。


 現行業務が忙しいからRPAが進まないとか、
 RPAに専念したから現行業務が滞ったとか、


 そういう言い訳を聞き流さないようにしたい。
  部門マネジメントの問題であり、担当任せでは解決しない。

  現行業務とRA推進の両立も成し得ない。

 あまりにRPAに対する価値の認識が違いすぎ

 思惑と違う方向に突っ走るような部門長は
  追放も視野に入れなければならないだろう。


 しっかりと経営層の「本気度」を示す必要がある。

 
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 リーダーが違う方向に突っ走る時はどうする?
  孫子の兵法 始計篇 将、吾が計を聴かざるとき
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