現場DXの壁は現場?!

　
・日本ITストラテジスト協会
　※JISTAは、デジタル庁の推進する「デジタルの日」「デジタル月間」の取組に賛同しています。

DXを始めてみたものの

　なかなか全社展開が思うように進まないという企業は多い

　2022年版ものづくり白書
　「製造業のIT投資は横ばいだが、IT投資で解決したい課題は「働き方改革」、「社内コミュニケーション強化」から、「ビジネスモデルの変革」に移行するなど、経営者の意識の変化がうかがえる。」

　例え経営戦略として位置づけ経営陣が旗を振っても

　利害関係は複雑だ。

　経営陣の意向に沿わなければ追放すればいいかというと

　そう単純な話ばかりではない。

　「部門長の壁」もあるが

　日本の製造業は　良くも悪くも「現場が強い」

　
　トップダウンであっても　現場が横を向いたら動かない

　現場無くして　ものは作れないのだ

　いかに現場に動いてもらうか

　このことに苦心しているDX推進室も少なくないだろう

　トップダウンでDXを強引に全社展開しても
　　　
　空回りは目に見えている。

　聞こえは悪いが「騙しあい」

　「騙されたと思って」やってみてくれないか？

　そして、如何にその気に　なってもらうか。

　とにかく現場は忙しい
　ラインは絶対に止められない
　人材不足
　ものつくりの教育や技術伝承

　その上でDXをやっていただく

　そりゃ、一筋縄ではいかない。

　現場DXだからと言って現場の人がやらなければいけない

　ということもないから　最初はね

　例えば、生産技術の人とか、シニア人材の活用とか

　それで道筋が見えたら現場の人に入ってもらったらいい

　現場の人が「こりゃいい！助かる！」と思ってくれたらしめたもの。
　この際、全体最適とか部分最適とかあまりこだわらないことだ

　これからDXに取り組もうという製造業のための経済産業省のガイドライン
中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）推進のためのガイド

　このガイドラインは、中小規模製造業が先進的にDXに取り組んでいる事例をもとに編成されているので、事例を見て気後れする必要は全くなく、自社工場に合わせてスペックダウンすればいい。ちょっとしたことで「現場が助かる！楽になる！」ヒントになるはすだ。

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　孫子の兵法　始計篇　兵は詭道(きどう)なり

　戦いは、所詮、騙しあいである
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