大企業に必ず生じる統制の隙、不正検知システムが必要に

またも連休中に目にした大企業の不祥事。

営業目標を達成したい強い思いがあったとのこと。
それはどこの会社も同じはず。

だから不祥事を起こしましたという理由にはならないような気がしますが。。。

その前は品質の不正問題

こちらは、納期を達成するために品質データを改ざんしてパスさせていたもの。
納期遵守もどの会社も同じはず。

これだけ内部統制やコンプライアンスが言われ社内教育も盛んに行われているにもかかわらず

大企業の不祥事はなくなりません。

組織が大きくなればなるほど、どうしても目が届かない隙が必ず生じます。

そして、その隙が少しずつ組織を侵食し、気が付かない間に拡散してしまう。あたかもそれが本来の統制であるかのように。

売上や納期を達成するためには、そのシステムが正しいと認識されてしまうとなかなか軌道修正は難しい。

システムは自己組織化し、強化される性質があるから。

組織体の長も売上や納期などの数値だけを見て、目標が達成されていれば「問題無し」と」考え、それが異常であるかどうかに気が付かないか、無意識に目をそらしてしまう。

例え、コンプライアンス窓口が設置されていてもそのような状況に陥ると機能しない。今回も巨額の不正請求となっているが、さすがにオカシイと誰かが気が付いたのだろう。

しかし、時すでに遅し、かなり状況が進行してしまっていたようだ。

「千丈の堤も蟻の一穴より崩れる」という諺もあるようにほんの小さな統制の隙が大事に至る。

隙を見つけたらすぐにアラートがあがるような、「不正検知システム」を整備しておく必要がある。

社外に出入りする情報を補足して、異常な動きが無いかコンプライアンスに抵触しないかをAIなどを使って検知することはそれほど技術的に難しいことではなくなってきている。

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　●企業システム戦略兵法三十六計　敵戦の計　第十二計　順手牽羊
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順手牽羊（じゅんしゅけんよう）「手に順（したが）いて羊を牽（ひ）く」

組織が大軍になるにつれて統制の隙が生まれることを突く作戦