物流システムの崩壊は起きるのか?

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今では北海道や沖縄の物産が都会でも当たり前のように手に入る時代

全国のどこに荷物を送っても数日で届く

アマゾンなどは翌日配送 

富士山の水をいつでも飲むことができる。


こういった当たり前のように思える物流システムを支えるのは

すなわちドライバーである。

そのドライバーの高齢化や人手不足で近い将来に物流システムが崩壊すると囁かれている。


また、サプライチェーンを支えているのも物流システムである。

ひとたび災害やサイバー攻撃に遭えば、サプライチェーンが分断され生産が停止する。
それは、在庫を極限まで減らしているトヨタ生産方式だけの問題ではない。


物資を遠方から運ぶという行為自体が、本来はリスクやコストの高いもの

 
必要な時に、必要なものを、必要な場所に届けるには、非常に高度なシステムが必要になる。

それでも、物理的に物資を移動させるというベースは「人」である。


近年は「人」の代わりにロボットドローンを使うシステムも実用化が進んできたが、ドライバーを代替できるまでには至っていない。


もし、物流システムが崩壊した場合、いまの便利な状況に慣れた生活や生産を捨てられるだろうか?

 
それはなかなか難しそうだ。


物資をできるだけ運ばずに現地調達できるものは現地で、 これが有効な代替策ではないだろうか。


「本当に必要なもの、現地調達不可能なもの」そういったものに限定して運ぶ必要が出てくるかもしれない。そして、物理的に移動しなくてもデジタルで代替できることはデジタルで。


トヨタ生産方式では「運搬のムダ」という概念がある。自動車生産における物資の運搬は付加価値を生まないと。

しかし、北海道や沖縄の物産を都会に運搬すれば付加価値を生んでいるのも事実。


富士山の水を遠方から運搬して飲むかわりに、水道水で美味しい水を作ったらどうか。


物資だけではなく、人も。


リモートワークを活用すれば、引っ越しと言う行為自体も減らせるはずである。

毎年3月ころになると「引っ越し難民」という言葉があるが、それも必要最低限にすれば解消できるはずである。

近い将来、本当に物流システムが崩壊するかどうかはわからない。

しかし、物資や人の運搬を減らすことで崩壊を回避し、コストリスクを減らせることは間違いない。


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 ●企業システム戦略 孫子の兵法 作戦篇 その3
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 「国の師に貧するは遠く輸ればなり」

 「知将は務めて敵に食む」

  財政が貧するのは、軍に物資を遠く輸送するからである。
  知将は、できるだけ敵地で食糧を調達する。



遠方から運ばなくても、疲れたとき安くて美味しい水があれば、皆の笑顔を取り戻すことができますね!

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