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ステークホルダーマネジメントで一番やっかいなのは、隠れ抵抗勢力
表立って反対意見を言う事もなく、静かに抵抗する面々。
要件定義のヒアリングなどを行っても、忙しいから等々の理由でなかなか時間を取ってもらえない。
挙句の果ては、「任せるからヨロシク」と宣う。
なんとか要件をまとめてレビューを依頼しても、なかなか時間を割いてくれない。
何度もフォローするも糠に釘で良いとも悪いとも反応が無い。
悪いなら悪いで、はっきり反対意見が明確なら、対応することもできるのだが。。。
しょうがないので先に進めると、大方完成したころでなんだか使いにくいやら、どうとやら。
はっきり何が悪いかは明確にしないので、どこをどう改善してよいやら皆目、見当が付かない。
結局、システムをカットオーバーしても、使わないでスルーしようとする。
なぜ使わないかを聞いても「良くわからなくて」と。
じゃあ、使い方を説明しましょーか？と聞くと「忙しいから、また今度」とかわされてしまう。
このような隠れ抵抗勢力はほんとうに厄介
無視できるものなら無視したいのだが、仕事の仕組み上、システムを使ってもらわないと困るもので、システム全体が機能しなくなってしまう。
そうなれば当然、他のステークホルダもシステムを使わなくなるので、そこが隠れ抵抗勢力の狙うところ。
新しい仕組みやシステムなどを進めるにあたって、隠れ抵抗勢力を見過ごすと後々、大きなリスクとなる。
表立って反対意見を言わないからと見過ごすのは危険だ。
できるだけ早い段階から隠れ抵抗勢力を見極めるように、要件定義のヒアリングやレビュー会議などでステークホルダーの反応を探る必要がある。
隠れ抵抗勢力はノンバーバル（非言語）的な反応を示すことが多い。居眠りや足組、頬つえetc.
そして、隠れ抵抗勢力を隠れたままにしておかないこと。
他のステークホルダーに抵抗勢力のことを知ってもらい協力を仰ぎ、議論のテーブルについてもらえるように動く必要がある。非公式に探りを入れ、公式に申し入れるなど「押してダメなら引いてみな」。
表に出ることに対する心理的安全性をしっかり高めて、安全なことを理解してもらい安心してもらう事
隠れていないで、議論の場でしっかりと抵抗してもらえれば、解決の方向は必ず見つかるはず。
隠れ抵抗勢力は、警戒心が強く表立って反対意見を言えないけど、何らかの課題を持っているのは確か。
その課題を表に出して、ステークホルダー全員で議論することでよりよい方向に進むことができる。
意味もなく抵抗する理由は、どこにもないのだから。
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●企業システム戦略 兵法三十六計 攻戦の計 第十三計 打草驚蛇
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打草驚蛇（だそうきょうだ） 「草を打って蛇を驚かす」
言葉自体の原義は藪をつついて蛇を出す。
いわゆる藪蛇（不注意で対抗措置を取られるという意味）である。
三十六計では、これを転じてよく分からない場合には
偵察を出して反応を探るという意味で用いられている。
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