おもわず開きたくなった時こそ、疑ってみる！

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情報処理推進機構では毎年、情報セキュリティ10大脅威を発表している。近年ではランサムウェアによる被害が上位を占めている。

これらの被害にあわないためには「メールの添付ファイル開封や、メールやSMSのリンク、
URLのクリックを安易にしない」と書かれている。

社内の情報セキュリティ教育でも同様の注意喚起や訓練を行っているところも少なくないはずだが、被害にあってしまうことが増えているのだろう。

悪意のある添付ファイルやURLを送り付けてくるメールは年々、巧妙になっており、一見、それとは判別が付きにくくなっているのも事実だ。

攻撃者は、「思わずクリックしたくなる」ように心理的に誘いをかけてくる。例えば、「以下より内容をご確認いただけます。」などの文面で、さあ、中へお入りくださいと言わんばかりだ。

また、うっかり知人に転送してしまい、受信者は信頼している送信者からのメールであることから何の疑いも無くクリックしてしまい、被害にあうというケースもある。

このような（一見、不審に思えない）不審なメールを受け取って、「思わずクリックしたくなる」ような気持になったら危険だ。

そのような時にこそ、いつもより慎重に疑ってみる必要がある。まず、メールの送信元の情報や転送経路の情報を確認する。

そして、メール内に記載されたURLをクリックするのではなく、あらかじめブックマークしたURLからWebサイトにアクセスして、メール内容の真偽を確かめるようにする。

情報処理推進機構の資料には、脅威ごとの対策などがまとめられているので参考にするとよい。

「安易に添付メールを開いたり、URLをクリックしてはならない」ということは、頭では分かりきっているほどわかっているはず。にもかかわらず、開いてしまうことがある。

繰り返すが、怪しいメールはすぐにわかるが、怪しくなさそうなメールが危ない。「思わずクリックしたくなる」ような気持に駆られた時こそ、いったん立ち止まり疑ってみることが重要だ。

うっかり、「敵の判断を惑わす作戦」に乗らないようにしたいもの。

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●企業システム戦略兵法三十六計　敗戦の計　第三十二計　空城計
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わざと無防備を装う事（｢空城｣）により、敵の判断を惑わす作戦。