変化に適応する！システム機能分解の妙

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システムの機能をどのように分解すればよいかという点について、これといった正解や法則が見当たらず悩ましい。

ひとつの視点として、変化に柔軟に対応できるかどうかということがあるかもしれない。

例えば、データ検索機能を考えてみる。利用者が検索キーワードを入力して実行すると、そのリクエストを受け取ってデータベースを検索し、その結果を表示する。

これを機能分解しない場合、利用者が検索キーワードを入力する画面を変更したいという要望に対してプログラム全体に修正を加えることになる。

あるいは、別の利用者が少し違った検索結果を表示したいという場合には、その利用者用に類似プログラムを作る必要があるだろう。

実際、こうして作られた類似プログラムは少なくない。棚卸などでは、なぜ類似プログラムが作られたのか、どこが違うのか所在が分からなくなっていることもある。

そこで、利用者が検索キーワードを入力する部分、データベースを検索する部分、検索結果を表示する部分に機能分解してみる。

こうしておけば、利用者の要望に応じて検索キーワードを入力する部分だけを変更すればよい。

また、利用者毎に異なる入力画面を用意して、データベースを検索する部分、検索結果を表示する部分と組み合わせることも可能となる。

特にアジャイル開発などでは利用者に近い部分は変更が発生しやすいので、このように機能分解しておくことで煩雑にならずに変更を受け入れやすくなる。

既存機能に対する変更要求に対し、要求をそのまま反映・改造するのは手っ取り早いやりかたかもしれないが、機能分解を適切に行っておけば「組み換え」だけで対応できることもある。

このように変更に対して容易に対応できるように機能分解が行われていれば、必要以上に先のことを考えて無駄な機能を作り込む必要もなくなる。


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●企業システム戦略　孫子の兵法　兵勢篇 その６
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声は五に過ぎざるも、五声の変は勝げて聴くべからず。色は五に過ぎざるも、五色の変は勝げて観るべからず。味は五に過ぎざるも、五味の変は勝げて嘗むべからず。

戦勢は奇正に過ぎざるも、奇正の変は勝げて窮むべからず。奇正の相生ずることは、循環の端なきが如し。孰れか能くこれを窮めんや。

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