2025年の今、2030年に向けてビジョンを語れ！

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経産省及びIPA情報処理推進機構からDX銘柄2025選定企業レポートが公開された。

本レポートでは、DX銘柄各社の先進的なDX事例や経営層へのインタビュー、DX銘柄選定におけるDX調査の分析結果などを掲載している。

DX銘柄選定の一次評価の評価項目（大分類）は以下となっており、筆頭に「経営ビジョン・ビジネスモデルの策定」が挙げられている。

1　　経営ビジョン・ビジネスモデルの策定
2　　DX戦略の策定
3-1　組織づくり
3-2　デジタル人材の育成・確保
3-3　ITシステム・サイバーセキュリティ
4　　成果指標の設定・DX戦略の見直し
5　　ステークホルダーとの対話

今回、DXグランプリ2025に選出されたのは「SGホールディングス株式会社」と「ソフトバンク株式会社」だ。

SGホールディングス株式会社の選定にあたっての審査員コメントには「ビジョンを実現する上でのDXの位置づけが、明確なストーリーの下で語られており」と記載がある。

また、両社ともに「2030年に向けた」長期ビジョンを明確にしている。

SGホールディングス株式会社は「SGHビジョン2030」に「Grow thenew Story. 新しい物流で、新しい社会を、共に育む。」を掲げている。

ソフトバンク株式会社は「デジタル社会の発展に不可欠な次世代社会インフラを提供」を長期ビジョンとして掲げている。

前をしっかり向いている会社は、「不確実、予測不可能な時代にそんな先のことは分からない」などとは言わないのだ。

世の中を見渡しても2025年のこのタイミングで「2030年に向けて」と冠して中長期計画や長期ビジョンを公表している企業は少なくない。

どこへ向かおうとしているのかが明確であってこその、DX戦略であり、組織づくりであり、そのためのデジタル人材育成・確保なのだ。

本レポートには、特に傑出した取り組みを継続している「DXプラチナ企業」の「株式会社LIXIL」の経営層へのインタビューも掲載されている。

LIXILは国内主要５社が統合して誕生、世界140カ国で事業を展開している。

そのため部門間や拠点間の「一体感醸成やコミュニケーションの創出」という会社全体としての課題解決にDXの推進が直結しているという。

また、変化に機敏に対応するためにアジャイルな働き方を実現するフレームワーク「スクラム（Scrum）」方式を導入している。

役員と事業部門側のリーダーとの意識合わせ、意思決定やデジタル部門と事業部門のすり合わせ等「ベクトル合わせ」を図っているのだとか。

複数のスクラムチームが協調して「同じ方向を向いて」仕事ができるように、スクラムオブスクラムのようなフレームワークも導入しているようだ。

LIXILではもともとプログラム開発などデジタル領域のアジャイルな仕事の仕方であったスクラムを、営業やマーケティングにも広げることで、スピード感や「一体感」が高まり、全体のDXのレベルが上がっているという。

以下、本レポートに掲載されている主な企業のビジョン等をCopilotに頼んでリストアップしてもらったので参考にされたい。

### DXグランプリ2025
1. SGホールディングス株式会社
「お客さまおよび社会にとって必要不可欠な存在（＝インフラ）」であり続ける

2. ソフトバンク株式会社
「情報革命で人々を幸せに」

### DX銘柄2025
3. 大成建設株式会社
「人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献する」

4. 味の素株式会社
「アミノサイエンス（R)で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」

5. ワコールホールディングス株式会社
「未来の当たり前をつくる」

6. 旭化成株式会社
「すこやかなくらしと笑顔のあふれる地球の未来を共に創る」

7. 富士フイルムホールディングス株式会社
「地球上の笑顔の回数を増やしていく」

8. 第一三共株式会社
「データとデジタル技術を駆使したグローバルファーマイノベーターの実現」

9. コスモエネルギーホールディングス株式会社
「グリーン電力サプライチェーン強化と次世代エネルギー拡大」

10. ブリヂストン株式会社
「リアルとデジタルの融合でバリューチェーン全体で価値を創出」

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　●企業システム戦略孫子の兵法　軍争篇その４
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”言うとも相い聞えず、故に鼓鐸を為る。視すとも相い見えず、故に旌旗を為る”　夫れ金鼓・旌旗なる者は人の耳目を一にする所以なり。