システム開発

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◆検収後のトラブルに備える瑕疵期間とは?

検収時点で全ての不具合を発見できる可能性が低いとなると、検収して支払いを完了した後に不具合が発生した場合の救済手段を用意しておかなければならない。これを、瑕疵期間と言い、民法では、一般に1年間を瑕疵期間として認めている。
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◆検収時にトラブルを起こさないためには?

納品後は、速やかに検収しなければならない。そして、検収条件を満足すれば支払いとなる。いつまでに、どんな条件で検収を完了するかを契約時点で取り決めておく。下請代金支払遅延等防止法に抵触しないよう注意が必要である。
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◆仕様変更を考慮した契約での注意事項は?

契約後、仕事が始まるとすぐに問題になるのが仕様変更である。どんなに要件定義に時間を掛けても「業務」という形の無いものを、想定しなければならないのがシステム構築の難しいところである。契約において仕様変更は必ず発生するという前提で、十分に調整しておくことが必要である。
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◆著作権や所有権に対する注意事項は?

ソフトウェアの著作権は、通常、そのソフトウェアを作成したところが権利を所有する。そのため、契約書にて何も言及しなかった場合、納入されたソフトウェアを自社で勝手に書き換えることができなくなる。また、別の業者に、改修を依頼することもできなくなる。
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◆納品時に作業分担で失敗しないためには?

システムが完成したら、納品してもらうのだが、これが結構、あいまいになっていることがある。特にソフトウェアは、物を購入するのと違いやっかいである。新しいハードウェアに、新しいソフトウェアを搭載して、システム一式を納品してもらう場合は、単純である。
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◆ハードウェアの見積もり妥当性をチェックするには?

ハードウェアは、同時利用人数、利用回数、データ量などによって性能が決まり、それが価格に比例する。これらを、前もって明確にしておくことで、不必要に高いハードウェアを購入する必要がなくなる。
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◆改修費用の妥当性をチェックするには?

ファンクションポイントによる見積もりでは、改修の場合は改修率を乗ずると説明したが、実際にシステム改修を見積もってもらうと、この改修率が問題となる。利用者の視点から見た機能に対して何割くらい改修になるかを見積もってもらえれば、分かりやすいのだが。
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◆人月による見積もりの問題とは?

ソフトウェアの開発費用は、『作業時間=人月(5人で2ヶ月なら10人月)』に単位金額を乗じて決める。つまり、製造コストのほとんどが人件費である。その生産性は、使用する開発ツールやプログラミング言語、開発手法、人の能力などで決まる。そこに矛盾が潜む。
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◆失敗しない発注先ベンダーの選定方法は?

ハード・ソフト・業者を選択する場合、3~5社・製品を対象に比較表を作成するのが 良い。評価項目の例を示すので参考にされたい。
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◆リスクを緩和する分割契約とは?

ファンクションポイント法は、画面・帳票・ファイルをベースとするため、これがある程度判明しないと見積もりができない。仕様書を社内で作成できない場合は、まず、仕様書作成までを外部委託する。その後、画面・帳票・ファイルが明確になった時点で請負外注する。