兵法

孫子

システム運用は利害関係者に利があることを示し、自ら運用する方向に向かわせること

今日の情報システム構築においては、プロセスやルール・組織など、企業システムへの変更も同時に行う必要があります。このときに、利害関係者の調整を誤まると運用で頓挫します。システム運用では利害関係者に利があることを示し、自ら向かわせるようにすることが重要です。
五輪書

システム企画は「喝(かっ)!」と突き上げ、「咄(とっ)!」と打つ

喝咄(かつとつ)というのは、こちらから打ちかかり、敵を追込んだ時に敵が再び打ち返そうとするところを下から敵を突くように突き上げて、返しで打つこと。システム企画などの立ち上げは、「喝」の一発目を大事にして、間髪いれずに「咄」と返して打つ。この心持です。
孫子

レビューなどで主導権を握りたければ、会議室に先に入ること

戦いを有利に進めるには主導権をとることが大事であり、主導権を握られないようにしなければならない。そのためには、先に戦地(会議室)行って、敵を待っている方が、後から遅れてきて戦いになるよりも有利だ。何事も、先手を取ることが大事。
五輪書

システムが古くても蓄積されたデータを再生し、活用すれば新たな価値を生む可能性がある

戦いの最中に、立場が悪くなった時や、疲れ果てたり、主戦力が衰えた時など、行き詰った時の起死回生の一手として、心臓を突く技。企業システムにおいても、システムが古くてがダメであっても、あきらめずに蓄積されたデータを活用することで新たな価値を創出できる可能性がある。
孫子

円い石が高い山から転げ落ちるような勢いを組織に与えること

組織が十分に力を発揮できるような勢いとは、円い石を先仭の山から転落させるような勢いである。円い石というのは、良く転がりもしますが、地形(状況)に合わせて、柔軟に変化することができます。だからこそ、勢いが止まらずに転がり落ちるのです。
五輪書

「顔」を突き上げ、のけぞらせて勝機をつかむ戦法

面(おもて)とは顔面のこと。顔を突けば、敵の身体はのけぞる。敵をのけぞらせることができれば、いろいろと勝てる策がある。戦いの中で、敵をのけぞらせることができれば、もはや勝ちだ。
五輪書

攻撃と守備は車の両輪、いかなる守備も攻撃を同時に考えた仕組みとすること

攻撃と防御が一体化している企業システムは、やはり強い。様々な守備のやり方はあれど、いずれも同時に攻撃のことを考えた仕組みとすること。すなわち、防御としての防御ではなく、攻撃のための防御と考えるということが重要である。
孫子

組織に勢いを求めるとき、個々の要素が十分能力を発揮し、相乗効果を高められるようにすること

組織に勢いを求めて戦いに臨む場合、個々の要素は、まるで木や石を転がすかのように動かす。木や石というのは不安定な状況にあれば動くものであるし、円い様相であれば進むもの。そして、それらの個々の要素が相乗効果を発揮して組織として大きな力を発揮できるようにすること。
孫子

個人の能力を適材適所で引き出し、チームに勢いをつけて勝て!

知将は、勝機を組織の勢いに求め、個人に責任を負わせない。故に、個人を適材適所に選び、組織の勢いに任せる。個々人の特性を良く見極め、適材適所に配置することで、あとは組織の勢いに任せる。統領の心がけ、チームビルディングが重要になる。
五輪書

本気で取り組むつもりなら道具に頼らず全身でぶちかませ!

本気で変革するつもりならITなど道具に頼ってばかりでなく、全身で体当たりしなければいけない。最新式のコンピュータやソフトウェアを使って、カッコよく、勝ち組みに名乗りをあげる必要はなにもない。体当たりで会社を変えるつもりなら、まず、人の問題に真正面から激突するはず。