兵法

五輪書

相手の手段に自分の手段を粘るように密着させ動きを封じ込める戦術

粘るというのは、相手と自分とが衝突した時、相手の手段(商品やサービスなど)に自分のものをピッタリと密着させて、相手の動きを封じ込めて自由にさせないという戦術。つかず離れず、簡単には離されないよう、強すぎない心持で静かに。もつれるのとは違う。
孫子

ステークホルダーマネジメントの極意!利害関係者を動かすには、利をもって誘導する

ステークホルダーマネジメントにおいて利害関係者を動かすには、動くことによる利を示して誘導する。孫子、曰く「利を以って敵を誘導し、策略を以って待ち伏せる。」戦いに限らず、周りをうまく巻き込んで動かすことは、成功への大きな要因である。
五輪書

身の丈に合った内部統制DXは競合他社とのベンチマークで競り勝つ程度に

自社にとって身の丈に合った内部統制のDXは競合他社とのベンチマークで競り勝つ程度に考えると良い。大企業のまねをして不必要に大規模なことを考えても無駄が多くて確実な成果につながらない。逆に委縮しすぎて競合他社の取り組みに対して小さすぎる取り組みも労多くして功少なし。
兵法

システムや組織の乱れは統治から生じ、怯えは勇気から生じ、弱さは強さから生じる

システムや組織の乱れは統治から生じ、怯えは勇気から生じ、弱さは強さから生じる。統治できているから、勇気にあふれているから、強いからという現状に慢心していると気が付いた時には手遅れになってしまう。常に状況をモニタリングし、乱れや怯え、弱さなどリスクを危険予知して早め早めに対処すべきである。
五輪書

システム導入の他社事例は背後の目的や戦略、プロセスまで把握して模擬すること

システム導入の他社事例を模擬する場合、ITシステムなど表面的な部分だけを見ていては失敗する。システム導入の背後にある目的や戦略、プロセス、そして組織文化など全方面で深堀して模擬する必要がある。一方、他社に模擬されないようにするには、こういった面で複雑化し模擬困難性を高めることで競争優位が持続する。
兵法

組織を勢いつけるには、周到な準備の上に機を見て一気に発動し、統制を乱さぬこと

組織を勢いつけ発動するには、勢いをしっかり貯めて、一瞬の間に放つこと。そして、混乱しても統制を保つこと。特に大きなシステムではベクトル合わせに注力して勢いが分散しないようにすること。それにはシステムの各構成要素や機能が、最終目的に対して因果関係で連鎖している必要がある。
五輪書

小手先のデジタル活用を積上げても、変革「DX」には至らない

秋猴(しゅうこう)の身とは、手を出さぬという気持ち。敵へ身を寄せていく時、少しも手を出す心無く、敵が打つ前に、身体を早く入れてしまうこと、何事においても小手先はだめ。小手先のデジタル活用を積上げても、身を入れて抜本的な取り組みが無いと変革「DX」には至らない。
兵法

複雑で多様化する顧客ニーズには、シンプルな基本要素の組み合わせで対処する

色や光などひとつひとつは単純でも組み合わせにより多様に変化する。翻って、複雑で多様化するニーズには、シンプルな基本要素の組み合わせで対処するとよい。例えば、モジュラーデザインとマス・カスタマイゼーション。あるいは情報処理の入力・処理・出力。
五輪書

しっかりとした目的意識を持って取り組めば、継続的改善につなげることができる

打つとあたるは違うもの。どのような効果が出たとしても意図せずに、たまたま得られた効果であれば、それは「あたる」ということ。「打つ」というからには意図を持って、しっかりと行動すること。たとえ思ったような成果があがらなくても、意図して行動した結果であれば、その原因を分析して継続的に改善することができる。
兵法

正攻法をもって相対し、臨機応変に奇策を使って勝つ!

大抵の戦いは、正攻法をもって相対し臨機応変に奇策を使って勝つ。したがって、うまく奇策をつかう組織は行き詰るところがない。まずは正(基本)がしっかりしていること。その上に奇(応用)を臨機応変に使えるのが強い組織、強いシステムである。そのようなアーキテクチャを設計すること。