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◆後工程での手戻りを防止するための取り組みとは?

企業システム戦略

◆フロントローディング
 これは、製品開発において、詳細設計や製造を始める前段階(フロント)の基本設計までに、十分な作業負荷(ローディング)をかけて、あいまいさを極力排除し、後工程での設計変更を少なくし全体のコスト・期間を短縮しようという考え方である。NASAの記録では、最初の20%の工程に、全体のマンアワーの15%を投入することで、プロジェクトの成功確立が80%にまで高まるという。

 この考え方は、システム構築においても有効である。あいまいなビジョン、あいまいな要件、あいまいな仕様書そして、最後のプログラムを書く段階になって、それらのあいまいさを全てコンピュータから拒絶され、初めて右往左往する。ひどい場合は、扱うデータ項目の桁数さえ決まっておらずに、プログラムを書きながら、ユーザにヒアリングしている始末。

 これでは、短期間に開発を完了し、運用を軌道に乗せることなどできない。データ項目の桁数は、設計要素ではない。これは、「何を」(要求事項)であり、「どのように」(設計)では無い。これを、そんなに細かいところまでは決められない、業者に業務知識があれば、分かってくれるだろうというのは幻想である。部品番号の桁数一つにしても会社毎に異なるものだ。

 コンピュータ専門家の業務知識は、要求事項を理解し、コンピュータで実現するためには、どうすればよいか(How)を考えるためのものであり、顧客に成り代って、その会社の業務にとって、何が必要かを考えるためのものではない。最近は、ソリューションと称して、顧客に解決策を提供します!という業者も多いが「ソリューションの実態」に前述したとうりである。コンピュータ専門家が、経営上の課題を解決して、儲けさせてくれるなら、これほど楽なことは無いが、実際には、そのようなことは極めてまれである。皆無と言っても良いだろう。

 従って、フロントローディングを実施し、システムで扱う全ての情報項目について、入力・処理・出力を5W2Hにしたがって整理し、その桁数や属性までを明確すべきである。このほうが結果的には、低コスト・短期・良質なシステム構築が可能となる。それには、ITの専門知識は必要ない。儲けるために必要な「読み・書き・そろばん」の知恵さえあれば良い。「いや、実はどうすれば儲かるかが分からないので」と言うのはシステム構築以前の話であり、経営者の腕の見せ所だと思うのだが。そこは、その道の専門家に助けを借りるよりし方あるまい。その場合でも「ITでxxxシステムを構築すれば、儲かりますよ。」というのは、解決問題(本末転倒)であるというのは、前述したとうり。お忘れなく! 

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