RPAで業務パッケージを爆速で拡張せよ！

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業務パッケージの標準機能では作業効率が悪かったりする場合がある。しかし、機能をカスタマイズしたり、アドオンするなどの拡張は時間もお金もかかる。

例えば、PLM（製品ライフサイクル管理）パッケージではBOMを扱う処理がある。製品一台当たりの構成部品を全て展開し、ERPや生産管理パッケージなどに渡して部品の手配を行うような処理だ。

構成部品の数が少なく階層も浅い製品であれば、標準機能のオンライン・リアルタイムであっても今のサーバマシンのパワーであればなんら問題はない。

しかし、少し大きめの産業機械など製品一台当たりの構成部品数が数千点を超えてくるとそれなりに処理が重たくなってくる。

そうなると処理完了までに数十分かかるような状況が発生してしまうことが頻発する。

その間はデータの整合性を確保するために該当するBOMをロックするため、設計者が部品情報を編集できなくなったり、最悪、デッドロックを起こしたりする。

特に受注が立て込み、一日に数十台の製品を処理しなければならないと業務に支障が出てくる。部品の手配が遅れる一方で、設計者が部品の設計変更等をできないということになる。

そうなるとこの処理をオンライン・リアルタイムではなく、夜間にバッチでできないかという要望が出てくる。

実際、昼間は設計者の設計変更作業を優先し、夜間にバッチで行えばデータ整合性も確保され都合がよい。

ところが、バッチ用に処理をアドオン開発するとなるとそれなりに大仕事だ。基本設計から検討を開始し、障害発生時などオンライン・リアルタイムとは別の考慮も必要になってくる。

なかなか内製では難しいところもあり、PLMベンダーに依頼することになる。すると当然、時間もお金もかかることとなってしまう。お金の面はなんとかできたとしても、時間はそう簡単に短縮することができない。おそらくは数か月単位で時間を要するだろう。

そこで、活躍するのがRPAだ。RPAロボットに昼間の人が行っているオンライン・リアルタイム処理の画面操作を夜間に代行させるのだ。

このようなRPAロボットを作成するのは、それほど時間を要せずとも可能である。慣れた人であれば1週間もすれば作成できる。

これによりPLMパッケージ本体にバッチ処理機能をオドオンすることなく、課題を解決することができる。利用者からみれば、PLMパッケージの機能が拡張されたのと変わらない。

このように業務パッケージに必要な機能が無い場合、RPAを活用することで爆速で機能を拡張することができる場合がある。

業務パッケージをカスタマイズしたり、機能をアドオンする前に一度、検討してみる価値はあるだろう。

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●企業システム戦略兵法三十六計　併戦の計　第二十九計　樹上開花
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樹上開花（じゅじょうかいか）「樹上に花を開(さか)す。」

小兵力を大兵力に見せかけて敵を欺く計略。