RPAの効果を最大化するなら夜間自動実行がお薦め！

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RPAはパソコンの操作を自動化するツールで事務ロボットとも呼ばれています。WebサイトやExcel、基幹システムなど人が操作して行う事務作業を記憶させて、代わりにやってくれるソフトウェアです。

人が操作して行う場合に１時間かかるとすれば、RPAなら数分でやってくれるます。しかし、RPAがパソコンを操作している間は、人はパソコンを操作することができません。

また、昼間に実行すると基幹システムに負荷がかかり、応答が遅くなったり、競合が発生したりすることがあります。そうなると他の人が行う作業に支障が出てくることがあります。

そこで、せっかくのRPAの投資対効果を最大化するなら、夜間に自動実行するのがお薦めです。夜間は他の人がシステムを使用していないので大量の処理もスムーズです。

昼間の実行では、RPAを１時間も２時間も動かすのは問題がありますが、夜間であれば朝まで５～６時間は実行し続けることができます。昼間に人が行うとしたら数日かかるような作業が一晩で完了することができます。

これは、単に作業の効率化というだけの効果に留まりません。

例えば、大量の注文を受けた場合に、通常であれば数日かかって処理するところ、一晩で処理が完了することができます。翌日には次の注文を受け付けることができます。顧客満足や機会損失と言う面でも大きな効果を発揮するでしょう。

これまでは、夜間に大量の一括処理を行うにはオンラインとは別に、バッチシステムを構築する必要がありました。バッチシステムの構築はそれなりに開発期間や費用がかかります。

しかし、RPAなら昼間に人がやっている作業を記憶させ、それを夜間に自動実行するようにスケジュールするだけで割と容易に実現することができます。

まさに「抛磚引玉（ほうせんいんぎょく）」、磚（レンガ）を抛げて（投げて）、玉（宝石）を引くかのような活用術です。

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　●企業システム戦略兵法三十六計　攻戦の計　第十七計　抛磚引玉 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　抛磚引玉（ほうせんいんぎょく）

「磚（レンガ）を抛げて（投げて）、玉（宝石）を引く」

　（「海老で鯛を釣る」とほぼ同意。）