五輪書

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相手の身に成り代って考えてみるということ

利害関係者を理解するために相手の立場に立って考えるというのは、相手の身に成り代って考えてみるということ。単に相手の立場になったつもりではなく、真に相手の身になり替わって考えるには、具体的にリアルなイメージを描くことが必要だ。
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バランスを崩したときは、変革の好機

バランスを崩したタイミングを捉えて一気に行動を起こせば成功する場合がある。何か変化を起こそうと思うときには、崩れたところを狙うのが良い。企業改革なども崩れた時を狙って、すかさず追い討ちをかけるように一気に強烈に行うことで成功している企業が少なくない。
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心技体の総合力を持って、はじめて課題を制圧できる

課題に振り回されないようにする必要がある。課題に振り回されるとは、ひとつ課題を解決したら次の課題、そしてまた次というように「もぐらたたき」状態である。課題に対して受け身で構えるのではなく、心技体の総合力をもって一気に制圧することだ。
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競合他社や外部環境を見極めて勝つ!

競争で勝つには景気(競合他社や外部環境)をよく見極める必要がある。その上で自社のポジションニングや戦略を考えて先手を取っていけば勝つことができる。そのためには十分な情報収集と分析が必要だ。ビジネスインテリジェンスやSWOT分析は景気を見極めるのに役立つ。
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”ここぞ!”という難所を押さえて乗り越えろ

何事にも”ここぞ!”という難所、山場がある。有能なリーダーは、難所や山場をよく知っており、ここに力を集中してうまく乗り越えるものだ。これを「渡を超す」という。これが分からないと無駄に力を使ったり、いざというときに力を発揮できなかったり、ちぐはぐな動きになる。
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「枕をおさえ」てリスクにすらならない段階で潰すのが極み

プロジェクト管理では変更などのリスクに振り回されないようにしなければならない。そのためには「枕をおさえ」てリスクにすらならない段階で潰すこと。”枕をおさえる”というのは”兆し”を示さぬ前に察知して「打つ」という「う」の字の頭を抑えてその後をさせないこと。
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先手を取る3パターンの方法

先手を取るには、1.自分から仕掛けて先手を取る、2.相手から仕掛けてきた後で先手を取る、3.相手と自分と同時に仕掛けた時に先手を取る、の3パターンがある。状況や利得に応じてどのパターンで先手を取るかが変わる。いずれにしても、先手を取ることが勝つためのポイントである。
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余裕をもって戦うには、優位なポジションを確保すること

余裕を持って戦うには、優位なポジションを抑えることが重要。何を背にして立つか、スペースはどのように確保するか、高い所はどこかなど。また、相手を不利なポジションに追い込むようにして、ポジショニングについて良否を考える余裕を与えないように攻め込むこと。
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企業システム戦略、実戦の極意は組織規模の大小を問わず!

火は大きくなったり小さくなったり、きわだった勢いを持っているので、それになぞらえて戦いのことを書く。戦いの道は個人も集団も同じ。ただし、大きなところは見えやすく、小さいところは見えにくい。大人数でやることは、ただちに戦術を転換できない。
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弛まぬ努力で真理を会得すれば、如何なる状況でも勝てる

真理を会得するには、一歩一歩着実に基本から。絶えず心にかけて、急ぐ気持ちにならず、”千里の道も一歩ずつ”焦らず気長にかまえて、”今日は昨日の我に勝ち”と思い脇道へ逸れないようにする。真実の道に背かず、如何なる状況へも対応できるようにする。千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とする。