2023-05

五輪書

システムの中長期計画は、基本計画に重心を置きバランスよく

システムの中長期計画は、しっかりとした基本計画に重心を置き、一方に偏らないようバランスよく計画すること。歩みの大小、遅速はあっても、常に一歩一歩着実に歩むようにすること。バランスよく歩むためにはバランススコアカードを活用するとよい。また、CSRや株主、社員、環境も考慮する。
兵法

システム整備の順番は、まず社内プロセスを固めるところから着手するとよい

システムを整備する順番は、まず社内プロセスを固めるところから着手するとよい。社内プロセスの守備形のシステムは、自社でコントルールしやすく、成果を確実に得ることができる。その次に売上アップなど攻撃形のシステムを整備する。攻撃形のシステムは、市場や顧客に左右されることもあり、勝つために待つ必要もある。
三十六計

システム開発で成果を得るためには、徹底して最後までやり切ることが肝要

システム開発で成果を得るためには、徹底して最後までやり切ることが肝要である。システム開発が完了して少し軌道に乗って成果が出始めると「導入成功」との評価をして、あとが続かないことがある。運用状況を定期的にモニタリングして、完全にシステムが定着して当初の計画どおり成果が得られるまで手を抜かないようにする必要がある。
DX

業務システムの開発期間は短めに!長期化すればデメリットが多く失敗リスクが高くなる

業務システムの開発期間は、可能な限り短く設定すること。複数プロジェクトにおいて同じリソースを使う場合、分散して同時並行で長期化するより、集中投下して短期に一つずつ完成させた方が、成果を早く得ることができる。長期化すれば、環境変化や利害関係者の変更などデメリットが多く、失敗リスクが高くなる。
DX

ステークホルダーマネジメントで一番やっかいな「隠れ抵抗勢力」の見つけ方 

ステークホルダーマネジメントで一番やっかいなのは、隠れ抵抗勢力。表立って反対意見を言う事もなく、静かに抵抗する面々。彼らを見過ごさずに早い段階で見つけること。ヒアリングやレビュー会議などでノンバーバルな反応を探るとよい。心理的安全性を高め表に出てきて議論のテーブルについてもらう事。
兵法

会社の全員が経営とITを知るならば、DXの推進を危なげなく行える

DXの推進に必要なのは経営とITが両方分かる人材。多くの企業で大幅に不足しているという。いまだに、ITを知らない経営者と経営を知らないIT人材。会社の全員が経営とITを知るならば、DXの推進を危なげなく行えるだろう。それはコンピュータ教育が義務教育化された世代が社会に出てくるまで待たなければいけないのだろうか。
三十六計

システム内部の変更を安全に行うは、ユーザから分からないように密かに行うべし!

システム内部のちょっとした変更が、全てユーザに影響が及ぶようでは混乱を免れない。表向きには何も変わったように見せて、その裏で密かにシステム内部の変更を実施するほうが混乱が少なく安全に行える。そのためにはユーザーインターフェースと内部処理を疎結合にするアーキテクチャを採用すると良い。
DX

物流システムの崩壊は起きるのか?

ドライバーの高齢化や人手不足で近い将来に物流システムが崩壊すると囁かれている。本当に崩壊するかどうかはわからない。しかし、物資や人を遠方に運ぶという行為自体、コストやリスクが高いもの。物理的な移動は必要最小限にして、現地調達やデジタル化で対応する必要がある。
三十六計

あえて情報を錯綜させ混乱を起こし、その隙に乗じて目的を達成する

人間のコミュニケーション・システムは脆弱なもの。ノイズによって、アウトプットが大きく左右される。いろいろな情報が錯綜すれば、何が真実か分からなくなり、行動を躊躇したり、逆に、促進したりする。そこを突いて、望む方向に相手を動かし目的を達成する。
兵法

戦いに勝つために、知っておくべきポイントが5つある

戦いに勝つために、知っておくべきポイントが5つある。1.戦うべき時と戦べきでない時を知る。2.組織の大小規模に応じた運用を知る。3.組織のベクトルを合わせる。4.周到な準備をして相手の不備を待つ。5.現場リーダが有能でトップが干渉しない。