その道のプロは、よく切れる道具を持ち、ひまをみてこれを砥いています。そして、道具を巧みに使いこなして様々なものを創り出します。システムにおいても同様、よく切れる道具(デジタルやIT)を持ち、保守整備(メンテナンス)をしっかり行い、使いこなしてこそ成果につながります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
五輪書 地之巻 兵法の道 士卒、大工の心得
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「士卒たるものは、大工である。
大工の心得は、よく切れる道具を持ち、ひまをみてこれを砥ぐことが肝要である。
その道具を使って、様々なものをうまく創りあげるのは、大工だからこそである。
士卒たるものも、こうであるようによく吟味しなければならない。」
個人にしろ、企業にしろ、よく切れる道具を持つこと。
なまくら刀では、実戦で役に立ちませんからね。
よく切れもしないのに、機能ばかりゴテゴテついた道具や見栄えばかりよい道具がなんと多いことでしょう。
「よく切れる道具」かどうかを、見きわめることが重要です。
企業システムの切れ味はいかがですか。社員は、よく切れる道具を持っていますか。
「よく切れる」というのは、どういう意味でしょう。
「切る」という処理で、最小の入力(力)で、最大の出力(分断)を得ると言うことです。
そして、硬いもの柔らかいものというノイズに影響されず、どんなものでも、どんな状態でも、一定の出力(切れ味)を安定的(ロバストネス)に示すということです。
企業システムそのものが、「よく切れる」のが理想です。
そして、ひまをみて道具を砥ぐことが肝要だと武蔵は言います。
「砥ぐ」は、「磨ぐ」でもあります。よく切れるように、入力と出力の変換効率が最大になるように安定的(ロバストネス)になるように維持・改善・切磋琢磨することです。
世界的なベストセラー「七つの習慣」第七の習慣にも「刃を研ぐ」というのがあります。
これは道具ではなく、自分自身を切磋琢磨して進化させるという意味です。
工場で言えば「保全活動」や「カイゼン」です。単に性能を維持するだけではなく、より最高の成果を出せるようにしておくことです。
1日24時間365日戦う企業システムですから、ひまをみてというよりは、計画的に時間を割いて、「人材育成」「保全」「情報収集」「業務プロセス改善」などメンテナンスに取組んで行かなければいざというときに、最高の「切れ味」を発揮することはできません。
トヨタの強さは、この「改善」や「保全」が、日常業務の中で全社で恒常的に行われているところにあると思います。
つまり、道具を使いながらも、常に、道具を最高の状態に維持・向上させているわけですね。
一方で、目先の固定費削減のために、コピー費用と同じ感覚で教育費用や保全活動費用、改善活動費用を一律、何%削減とやって、これを損益改善活動と称して血道をあげている会社もあります。
そのような人(会社)に限って、設備が古いからできないとか、教育(人材)不足で、やれないとか、言いますね。
日ごろから、良く砥ぎもしないで、切れ味が悪いと文句を言う。
メンテナンスもそこそこに、システムが古くなってきたから新しくしようと考える。 DXと足かせと揶揄されるレガシシステムは、機能を都度、追加改修してきた結果であり、メンテナンスが不十分であった結果です。
逆に、日ごろ道具を良く砥いで、切れ味もよく、道具を知り尽くしている、本物の大工であれば、のこぎり一つで、様々なものをつくりあげることができるわけです。
この2つの企業システムの、5~10年後の勝敗は、火を見るより明らかではないでしょうか。
「QFD」「TRIZ」「ダクチメソッド」という設計手法、問題解決技法を学んで、企業システム戦略を考えるための「戦略脳」を、しっかり砥ぎ(磨ぎ)ましょう。
QFD。。。。品質機能展開:解決すべき問題を明確化する法
TRIZ。。。発明的問題解決法:矛盾を同時に解決する発明法
■120社1000人以上が受講!!
1.研修・オンライン講座
経験と勘だけのレビューから脱却する!レビューを体系的に学び、成果につなげる!
『【リスク指向】超ドキュメントレビュー実践法』
※実務ですぐに使えるチェックリストを使用した演習付き!
危険予知能力を高め、リスクを見つける!
『100の失敗事例に学ぶ!企業システム戦略の危険予知訓練』
※すぐに実践で役立つ100の失敗事例による危険予知訓練の演習付き!
■便利な道具箱
■自動でしゃべるパワーポイント(VBAマクロ)
ノート欄のテキストを音声合成エンジンが読み上げ、画面も自動で切り替わるVBAマクロ!
音声を録音するよりとっても楽です。失敗して録音をやり直す手間もなく、部分的な変更も楽々です。
■簡易日程計算(Excel/VBA)
製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を期日までに組立完成させるために必要な日程を計算するExcel/VBA!
■簡易原価積上げ計算(Excel/VBA)
製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を構成する部材の原価を積上げ、製品原価を計算するExcel/VBA!
■簡易所要量計算(Excel/VBA)
製品構成展開されたツリーデータを使用して、製品を組み立てるために必要な部品の個数を
計算するExcel/VBA!
PR広告!TechAcademy [テックアカデミー]
PR広告!システム開発業者を完全無料でご紹介します!【EMEAO!】
コメント