プロジェクトを成功させたければ最初に知るべき1つの情報

孫子

プロジェクトを成功させたければ、最初に知るべき1つの情報があります。
孫子は用間篇で、目的・目標とする所において、必らず先ず「人」に関する情報収集を行い知るべきと言います。つまり、利害関係者をしっかりと把握する必要があります。

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孫子の兵法 用間篇 その4 凡そ軍の撃たんと欲する所
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凡そ軍の撃たんと欲する所、城の攻めんと欲する所、
 人の殺さんと欲する所は、

 必らず先ず其の守将・左右・謁者・門者・舎人の姓名を知り、
 吾が間をして必らず索めてこれを知らしむ。




 軍を攻撃したいと欲するところ、城を攻めたいと欲するところ、
 人を殺したいと欲するところは、

 必らず先ず
 そこを守る将軍・左右側近・取次ぎ・門番・役人の姓名を知り、
 自らの間者を使い必らず探索させ彼らのことを知る




 組織にしても、設備にしても、人にしても、
 それらを射ようとすれば、まずは、その近くにいて、
 それらを守っている人達を押さえ、調査すべきとのことです。



 結局、重要な情報は、「人」 ですね。

 その中でも、特に重要なのが「キーマン」です。


 ITプロジェクトにおける、キーマンの重要性は、
 これまでも、何度か話題にしてきました。


 企業システム戦略 システム開発する前に知っておくべきこと83項目
 「戦略策定」編 短期戦を戦うシステム開発体制
 開発体制におけるキーマンの役割は?
 ◆キーマンを探せ

 

 キーマン不在の要件定義、キーマン不在の運用試験、
 キーマン不在の実用展開、キーマン不在のレビュー。


 いずれも、”使われないシステム”の温床です。


 成功しているITプロジェクトは、キーマンをうまく巻き込んでいます。

 巻き込むのは、プロジェクトリーダです。


 リーダが、どこにどんなキーマンがいるか、
 それぞれのキーマンの得意分野は何かを知っており、
 
 さらに、日ごろから付き合いがあればベストです。


 そのような場合は、レビューなども有効に機能し、
 致命的な要件の漏れなどを早期に防止できます。

 また、運用試験や実用展開もスムーズです。


 キーマンの名前を知っているだけでなく、
 性格行動パターンなどまで知っていれば、なお良いです。


 そこまでキーマンを良く知るには、
 やはり、日ごろから現場に足を運ぶことです。

 あるいは、プロジェクト・メンバに現場へと頻繁に足を運んでもらうことです。


 そして、キーマンと仲の良い人とも顔見知りになりましょう。


 とかく、現場には足が遠のきがちなのですが、
 やはり、リーダのような人は、人脈を作るのも仕事ですから。


 プロジェクトの成否に、リーダの人脈が影響します。


 それは、孫子が言うように、人脈を通じた情報力が違ってくるからです。

 仕事をうまく進めるためには、情報力が重要です。


 ITプロジェクトの立ち上げで、
 キックオフの時にリーダが声をかけて、
 各部門や設備、トップの動きを良く知っている
 キーマンが集まれば、まずは、順調な滑り出しです



 この立ち上げ段階で、キーマンが集まらない
 そもそも、キーマンを知らないという状況では

 リスク大です。


 計画書の体制表に、キーマンの名前があるか、しっかりとチェックしましょう。



 そして、実行段階でも、キーマンの動きをよく知り、
  コンタクトをとることです。


 進めている要件定義の内容をキーマンや現場がどう思っているか、
 反対派などはいないか、反対意見は何かなど、
 キーマンに聞いてみると良いでしょう。


 運用試験や実用化展開の時期、設備状況なども、
 キーマンに確認しましょう。

 現場への協力は、キーマンを通じて行うとスムーズです。


 ところが、肝心のキーマンも忙しいのです。

 キックオフに参加したきりで、
 その後、つかまらないということもあります。


 そのような場合も、キーマンと連絡を蜜にとって
 できるだけ検討会議やレビューに参加してもらえるよう、
 都合の良い日時を選びましょう。


 それでも、キーマンがつかまらなければ、
 いよいよ、トップや部門長などと話して、
 キーマンをプロジェクトに専任させてもらいましょう。


 そこでは、当然、現状の業務かプロジェクトかの
 2者択一を迫られるので、会社の意気込みもはっきりします。


 あくまで、現場にキーマンを貼り付けておくのなら、
 将来のためのプロジェクトより、目先の仕事を優先する
 ということです。


 もちろん、目先の仕事が倒れれば、明日はありません。


 そこまで、キーマンに仕事を依存する前に
 多能工化を図るなど人材育成しておかなければ、
 明日はないということです。


 すなわち、


 現場においてキーマンがどのような状況にあるのか
 プロジェクトリーダは、プロジェクト体制を組む時に
 知っておかなければならないということですね。


 あまりにも、キーマンが多忙で、現場が依存している場合、
 プロジェクトの立ち上げを延期することも必要です。




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