遠方で戦うチームに効率的に物資を補給することが成否を左右することもあります。そのような場合に遠方から物資を輸送するのはコストが悪化します。賢いマネジャーは、でいるだけ物資を現地で調達するすべを考えます。
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孫子の兵法 作戦篇 その3 国の師に貧するは遠く輸ればなり
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「国の師に貧するは遠く輸ればなり」
「知将は務めて敵に食む」
財政が貧するのは、軍に物資を遠く輸送するからである。
知将は、できるだけ敵地で食糧を調達する。
これは、補給あるいは物流というテーマです。
遠くで戦っている軍に、効率よく食糧や物資を送れるかどうかが勝敗の分かれ目になることも。しかも、孫子は、遠くに物資を補給するのは、補給する側に負担を強いることになり、貧するというわけです。
そこで、優れたリーダは、後方から物資を補給させるのではなく、できるだけ、敵地(現地)で食糧を調達するというのです。
現代においては、例えば「現地調達」「現地生産」でしょうか。
グローバル企業が、海外にビジネスを展開するには、国内から商品を運んだり、要員を派遣するよりは、現地で材料や要員を調達し、現地で生産したほうが効率がよいからです。
(一方で、急激な中国進出のための技術支援によって、国内の技術が空洞化し貧する結果にもなったのですが)
グローバル展開でなくても、遠くから物資を調達するより、できるだけ地場産業を活用しようという動きもあります。
トヨタのJIT生産は、地元工場群に支えられているという一面もあります。
いずれの企業活動においても、効率的な物流は、経営課題の一つであることに、違いありません。
”運搬のムダ”ということを考えれば、できるだけモノを運ばないことです。
”知将は務めて敵に食む”というわけです。
情報活用においても、後方から情報が提供されないから動きが取れないというのではなく、現地で最新の情報を収集し、その場で分析して行動を起こせるような強力なモビリティがあれば有利です。
今後、モバイル・コンピューティングやユビキタス・コンピューティングを活用できるかどうかが、企業活動の優劣に大きく影響するようになってくると思います。
情報システムの世界にも、ビジネス・インデリジェンスという分野がありますが、これも、いままでは経営者や分析者など、中央集権をモデルとしていました。
現場から上がってくる様々なデータを中央で収集・分析し、経営判断をして、現場にフィードバックするというものです。
これに対し、現場のデータを、現場の、現場による、現場のために使うというコンセプトがあります。
これを、オペレーショナルBIといいます。
現場で、優れたリーダは、現場にあるものを有効活用します。会社が新しい設備を買ってくれないからなどとは言いません。
やはり ”知将は務めて敵に食む”というわけです。
あまりにも高度に自動化された、至れり尽くせりのシステムを装備してしまうと、システムによる後方支援が停止すると何もできないような組織や人を生んでしまう危険があります。
あまりにも手厚い後方支援は、逆に”敵に食む”ことができる知将が育たなくなるということにもなりかねません。その上、後方支援のために財政難に陥っては、事業継続が難しくなってしまいます。
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