個人の能力を適材適所で引き出し、チームに勢いをつけて勝て！

美味しい水をお探しですか？
定額制だからお水は使い放題！全て“月額料金”にコミコミ！
利用料金は業界最安値！

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●企業システム戦略　孫子の兵法　兵勢篇　その１０
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「善く戦う者は之を勢に求めて之を人に責めず、故に能く人を択びて勢に任ぜしむ」

知将は、勝機を組織の勢いに求め、個人に責任を負わせない。故に、個人を適材適所に選び、組織の勢いに任せる。

組織力で勝つ。とは、よく言われることですね。

個人の能力を否定するわけではありませんが、それだけに依存していては、確実に勝つことができない
ということを、知将は良く知っています。

なぜなら、個人の能力、特に経験や勘は再現性に乏しいからです。再現性に乏しいことは、システム化に向きません。

つまり、常に勝てる＝価値最大化するようなシステムを構築することができないというわけです。

また、システム（組織）で勝つことを追求すれば、負けた場合にも、敗因を追求し改善できます。しかし、個人に責任を押し付けたのでは、システムを改善し持続的成長を促すことは難しいでしょう。

個々人の特性を良く見極め、適材適所に配置することで、あとは組織の勢いに任せる。このような人材活用については、五輪書でも書かれています。

『地之巻大工にたとへたる事統領の心がけ』

最近では、【チーム・ビルディング】と言われています。

[入門]チーム・ビルディング
1+1が2以上になる最強組織の作り方(PHPビジネス新書)

このように強いシステム、勢いのあるシステムを構築するには、個々の要素を強化するのではなく、システム全体としての調和が必要です。

例えば、人もそうですが、能力の高い大きな設備を一つ持つよりも、小さな設備を組み合わせて、システム全体としての能力を高めるとか。

大きな万能データベースを一つだけ用意するよりも、用途に合わせた標準的なデータベースをいくつかを連携し、データベース郡として組織化するとか。

高機能な単一のソフトウェアを創るよりも、いくつかの小さな単機能のモジュールやサービスを連動させ、システム全体を構成するとか。

高機能の専用部品を設計するよりも、標準部品を組み合わせてシステムとして多様な顧客ニーズに対応するとか。

ところが、実際にまわりを見渡してみると、逆のことをやっているケースが少なくありません。

確かに、個々の要素の特性を良く知り、適材適所に配置し、システム全体として勢いを持たせるのは、手間かもしれません。

それよりは、スーパーマンやスーパー設備、スーパーデータベースに頼りたくなる気持ちもわかります。

しかし、善く戦うには、それではいけないということです。孔子の兵法は、システム思考なのです。