システム

五輪書

システムの核となるコンセプトは象徴的な言葉で後世まで伝えよ!

システムは時々刻々と変化し、利用者も変わってゆく。むしろ、環境変化に合わせて変わってゆかなければならない。しかし、核となるコンセプトは象徴的な言葉にして後世まで伝わるようにしなければならない。時間経過とともにコンセプトを見失えば、そのシステムの正しい運用が難しくなる。
DX

横展開の進め方でまず話すべき利害関係者は?イノベーター理論に学ぶ

DXに限らず、新しい業務プロセスや仕組み(システム)、ツールなどを社内外に横展開するのはなかなか難しいものだ。横展開をスムーズに進めるために利害関係者に対してどのように話を進めるべきか、マーケティング戦略におけるイノベーター理論が参考になる。
五輪書

真に強力なシステムは環境変化に即応して、個々の要素が独立して自在に動くことができる

市場や競合相手の出方に応じて、組織体制を整えてビジョンと戦略を示したら、後は個々人が自律的に動いていけるような経営を「アメーバ型」経営と言う。このようなシステムを採用している指揮者のいないオーケストラとしてオルフェウス室内管弦楽団も有名である。
兵法

システムで自動化する前に、まず業務プロセスを整備して固めること

システムで自動化する前に、まず、業務プロセスを整備して固めること。業務プロセスがしっかりと固まらない状態で、システム化して自動化を図っても想定したような結果にならないことが多い。例えば、曖昧なルールや曖昧なプロセス、そして無駄なプロセスなどが散在していると自動化は成功しない。
兵法

強い会社のシステムはトップと現場リーダの関係がうまくいっている

トップが示す大義名分やビジョンを現場リーダがしっかり理解し、コミュニケーションがよくとれている組織は、古今東西問わずシステムに長けている。逆にトップと現場リーダのコミュニケーションが不足している組織は、トップの意思が組織に浸透しておらず動きがバラバラで、システムを導入してもビジョンを達成するのは難しい。
兵法

戦略やシステムの選定は、競合他社や課題との大小優劣・力関係を比較検討すること!優勝劣敗

自社と競合他社や課題の大小優劣を比較検討した上で、どのような戦略やシステムを使うか適切に判断する必要があります。孫子は「10倍ならば包囲し、5倍なら攻撃し、2倍なら分断し、互角なら全力で戦い、劣勢なら逃げ、勝算がなければ避難する。小さいものが無理をすれば大きいものに捕らわれとなる。」としています。
兵法

目的達成の手段は最優先で頭を使い、力に訴えるのは最後の最後

目的達成の手段には優先順位があり、最上の戦略家は、まず謀略を図り、次に交渉し、次に軍隊で攻め、最後の最後に城を攻める。目的は国を治めることであり、戦う事ではありません。システム構築も手段の一つであり、目的は改善です。まずは頭を使って知恵を絞るのが最優先です。
五輪書

変化に柔軟に対応できるシステムのあるべき姿は、水に学べ!

不確実で先の読み難いVUCAの時代、変化に柔軟に対応できるシステムのあるべき姿は水に学ぶこと。宮本武蔵は五輪書の中で、その点を「水之巻」として著しました。二天一流(二刀流)は型に囚われない、状況に応じて柔軟に変化する姿勢を水を手本にしています。
三十六計

あえて部分を犠牲にし、全体の利を得る作戦

システムには、必ず、 損失(陰)の部分と益(陽)の部分や弱い部分と強い部分があります。損失を出さないようにと四苦八苦した結果、全体の益を失う恐れがあります。そのような場合、あえて損失(陰)の部分を犠牲(捨て駒)にして全体の益を確保するという作戦。