【重要！】大組織の統制では、適切な粒度の組織編制とインターフェース設計がポイント

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●企業システム戦略　孫子の兵法　兵勢篇　その１
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「衆を治むること、寡を治むるが如くなるは、分数これなり」

大軍を統治していても、少人数を統治しているかのようであるのは、
組織編制（分数）がそのようになっているのである。

「兵勢篇」は、組織を勢いに乗らせ、戦いの勢いに乗ることについて書かれています。

まずは、組織を勢いに乗せるためには、まるで少人数であるかのように意のままに統制する必要が
あります。

そのように統制するには、組織編成（分数）、つまり分け方がそのようになっていなければなりません。

あまりに分数を多くしすぎ、階層も多くなりすぎて、全体としての動きがとり難くなっていると大企業病と言われるような状態となってしまいます。

そうかといって、トップ以下が全てフラットのような編成では、これまた統制や制御が難しくなってしまいます。

いずれにしても、意思疎通・情報伝達にムダや滞留が発生し、その結果、組織全体の動きがギクシャクしてしまうのです。

組織編制には、機能別、プロジェクト別などありますが、最小組織単位は、７～８人が良いという説があります。

同じように情報システムの世界でも、サブシステムをどのように分割すれば効果的に機能するかという問題があります。

この場合も、組織単位、業務単位に適合するように編成する必要があります。最近では、サービス単位という考え方も出てきています。

どのような編成にしても、全体が一体化し機敏に動けるためには、縦と横の糸（情報伝達網＝神経網）がしっかりとして、相互コミュニケーションが十分にとれていることが重要です。

つまり、インターフェース設計が大切です。

良いインターフェースは、シンプルで、情報伝達形式とやりとりの規約（プロトコル）が標準化され周知されています。

組織や情報システムが分断され、軽快なフットワークで動けていないと感じるなら、このインターフェース設計を見直してみてはいかがでしょう。