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●企業システム戦略　兵法三十六計　敗戦の計　第三十一計　美人計
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美人計（びじんけい）

色仕掛けで相手の戦意を蕩かせてしまう計略。

勢いのある相手と正面からぶつかり合うのは愚策である。敵が強いのであれば美人を献上するのが良い。

相手に服属するのに土地を献上すれば戦国時代に六国が秦に服属したときのようになり、金銀財宝を献上すれば宋が遼や金に服属したときのようになるだろう。

土地や財宝ではなく、美人を献上して敵将をこれに溺れさせれば、その敵将の野心や攻撃心を挫くとともに肉体を衰弱させることができる。

また、土地や財物と違い、味方に負担がかからない。そして、敵の末端の兵士は報酬として得るものがないので主君を恨むように仕向けることができる。

戦力の強い相手ならその将軍に狙いを定めて計略を放つ。

敵将が智将なら擬態を用いとことん考え込ませてやる気をなくさせる。将軍が勢いをなくし、戦力も締まりがなくなればそのうち自壊する。

敵の弱点を突けば局面を打開して生き残ることができる。

出典：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より

劣勢でどうしようもなくなってきたら、いよいよ奇策です。

相手の将の弱みに付け込んで、骨抜きにする作戦。

美人計は、色仕掛けというわけです。いつの時代も、男は美人に弱いですからね。

もちろん、現代だってそうです。

理路整然と男がまくし立てれば、反感買って、叩き潰されるようなことも、美人が、にこやかに話せば、通ってしまうということがあります。

一時期、マドンナ議員が多かったのも、それを狙ってのことではないでしょうか。

プレゼンなども、男がやるより、女性のほうが、今は、よいことが多いようです。

昔のように、女だからとか、女のクセにとかあからさまに言うことは、はばかられます。大抵は、紳士的、好意的に、受けてもらえます。

システム開発の現場でも、プロジェクトリーダやレビューの司会をしっかりと勤められる女性が増えてきました。

そのような時は、場の雰囲気が和んで、男同士のように熱くなり過ぎることがありません。

利害関係者が多岐にわたり複雑なプロジェクトで要件定義や設計のレビューなど、はじめから困難が予想される時など、特に効果的なのではないでしょうか。

男が理論武装していけば、それこそ、四方八方から弾が飛んできます。しかし、女性が前面に立てば、そうでもないように思います。

もちろん、バックアップはしっかりとしなくてはなりませんが。

また、ワザと厳しい要求を出してくる、反対勢力の代表格を説得する時も、女性を前面に立て、説得をするというのもありでしょう。

説得工作というより、むしろ、”教えてくださ～い。”といった感じで行けば、それこそ親切に教えてくれます。

そうこうしているうちに、”こんなこと考えているんですけど～”と、うまく、こちらの思う方向に
誘導してみましょう。

上手くいけば、最後は、”そうそう、実は、俺も最初から同じこと考えてたヨ”なんてことになることでしょう。

あるいは、何度、言っても、”言ってること、難しくて。分かりませ～ん。”などとかわしていれば、
相手は、反対する気力も削がれるというものです。

もちろん、このような作戦は、あくまで奇策です。

正攻法で議論しても、どうにも平行線で、解決の糸口が見つからないときの作戦です。いちど、お試しあれ。

まぁ、色仕掛けというのは不謹慎ですが、これからは、女性を戦力として活用できるマネジメント力も必要です。