DX、変革の笛吹けど踊らず

　経済産業省では、

　経営者に求められる
　企業価値向上に向け実践すべき事柄を

　「デジタルガバナンス・コード」としてまとめています。

　■デジタルガバナンス・コード2.0
　
　デジタルガバナンス・コードの柱立て
　１．ビジョン・ビジネスモデル
　２．戦略
　２-１．組織づくり・人材・企業文化に関する?策
　２-２．IT システム・デジタル技術活用環境の整備に関する方策
　３．成果と重要な成果指標
　４．ガバナンスシステム

　これらの中では、

　「経営者は、～すべきである。」と

　経営者に向けたメッセージが沢山記載されています。

　どれくらいの経営者にメッセージが届いているのか分かりませんが、
　なかなか厳しいものもあります。

　中にはすでにやっているよという経営者もあるでしょう。

　それでは、経営者のメッセージは、どれだけ社員に届いているのでしょう。

　あるいは、どれくらいの社員が行動につなげているでしょう。

　ガバナンスは、「組織能力」です。

　もちろん、トップのリーダーシップは重要です。

　しかし、経営者だけが気炎を吐いてどれだけメッセージを発信しても
　それを受け止める土壌が社員側にないと

　いわゆる「笛吹けど踊らず」です。

　中には、変革はしたいけど、
　「うちの社員はねぇ～」と嘆く経営者もいるでしょう。

　経営者のリーダーシップが先か、社員の意識改革が先か

　卵と鶏です。

　ビジョンや戦略を経営者が発信するのはとても重要なことですが、

　その前にガバナンスシステムの構築が先決でしょう。

　ガバナンスという事、企業の法なり、
　リーダーたるもの、とりわき法を率先垂範し、
　メンバーたるものも、その道を知るべき事。

　そして、ガバナンスを構築して実践する目的を
　しっかりと腹落ちしていなければいけませんね。

　そうでなければ、単なる飾り物になってしまいます。

　誰の為か、何のためか、大義名分はなどなど

　そして、腹落ちしたら、それを役に立つように常に実践です。
　実際に動く社員ひとりひとりがガバナンスシステムの主役。

　経営者が発信したメッセージを、しっかりと受け止め、
　役立てるように実践できる「組織能力」こそがガバナンスです。
　
　経営者からトップダウンでメッセージを発信するだけでなく、
　社員の行動を促すための仕組み、システムが必要です。

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　　　五輪書　地之巻　兵法といふ事　
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　「兵法といふ事、武家の法なり。
　　将たるものは、とりわき此法をおこなひ、
　　卒たるものも、此道を知るべき事成。」