基幹システムの刷新で、周辺システムからテコ入れしてみる

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基幹システムを刷新するからということで、いきなり基幹システムの機能にテコ入れしようとしても社内の意見調整に手間取ったり、反対派の抵抗にあったりして思うように進まないことがある。

そのような場合には、基幹システムから離れた周辺システムからテコ入れしてはどうだろう。

周辺システムは基幹システムの脇役ではあるものの、実は不足部分を補いユーザにとっては基幹システムよりも身近な日常業務の相棒になっているものが少なくない。

よくあるパターンが、基幹システムに受注情報などを登録する前段階の「引き合い～受注確定」までの業務を担っているなどだ。

この段階では受注できない可能性もあるので基幹システムには情報を取り扱う機能がなかったりする。

そこで周辺システムで「引き合い～受注確定まで」の業務を回し情報を記録する。そして、受注が確定した時点で基幹システムに受注情報を連携するような仕組みとなっている。

このようなケースで、いきなり基幹システムの受注登録機能、受注業務にテコ入れするのではなく、周辺システムで扱う機能や業務をテコ入れしてみるとよい。

そこで無駄や改善点が出てくれば、それを引き合いに出して基幹システムの無駄や改善点にそれとなく気付いてもらえるはずだ。

周辺システムの「引き合い～受注確定」と基幹システムの「受注登録」は一連のつながりがあるので、周辺システムで発見した無駄や改善点は必然的に基幹システムにも波及することが多い。

もっとドラスティックに周辺システムを廃止することになれば、基幹システムとの連携も不要になるなど業務とシステムがより無駄のないシンプルなものになるだろう。

システム連携が不要になれば、「７つのムダ」にある「（情報の）運搬のムダ」を無くすことができる。

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●企業システム戦略 兵法三十六計　併戦の計　第二十六計
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指桑罵槐(しそうばかい)　「桑を指して槐（エンジュ）を罵る」

桑の木をさして槐（エンジュ）の木を罵る、と言う意味で「強者が弱者を屈服させるときに警告する方法」とされている。

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