兵法

五輪書

市場変化に即応して勝つためには、様々な状況を想定して備え訓練しておくこと

VUCA時代、日々刻々と変化する市場に即応し勝つためには、考えなくても瞬時に動けるように様々な状況を想定し備え訓練しておくこと。技が無意識に、空(くう)の状態から、敵より一瞬後に、敵より早く、強く打つこと。これを無念無想といい、一番大事な打ちである。
兵法

勝てる戦略を策定するには、合理的に考えるべき順序がある

勝てる戦略とは合理的に考えられている。ゆえに勝者はムリなく勝つことができる。例えば、戦地(市場や商圏)は、広さや距離に影響を生じ、広さや距離は、資源に影響を生じ、資源は、兵の数に影響を生じ、兵の数は、戦力に影響を生じ、戦略は、勝敗に影響を生じる。
三十六計

ビジョン達成に向けて戦略を実行したら、退路を断って後戻りできないようにする

崇高なビジョンや目標に向かって上ってもらうには、そこへ向かう梯子、即ち、戦略が信用に足るものでなければなりません。その梯子を上っていけば、落ちずに到達できそうだという道筋、それが戦略です。そして、梯子を上りきってビジョンを達成したら、後戻りできないように梯子を外してしまいましょう。
五輪書

フェイントやノイズに強いシステムを設計することを、ロバスト設計という

フェイントやノイズに対して敏感に反応し過ぎずに、右往左往しないようにシステムを設計することをロバスト設計と言う。ロバスト設計はフェイントやノイズに対して安定的に対応できるようにシステムを設計すること。
三十六計

要求分析で真の要求や隠れた潜在的要求を引き出すには、愚を装うことも有効

要求分析で真の要求や隠れた潜在的要求を引き出すのは難しい。本音を言わないという事もあるが、当の本人さえも気が付いていないことがある。いざ要求が現実になってみて初めて真の要求や隠れた潜在的要求に気がつくこともある。そのような時には、愚を装うことも有効である。
孫子

勝者は勝ち方を誤らないので必ず勝つ。故に、まず勝てる体勢を整えた後に戦いを始める。

勝者というのは、自らの体制を整え、勝てるかどうかを徹底的に評価し、確信を持った上で、戦いに望むものだ。それに比べ、敗者というのは、十分な準備もなく、とりあえず戦いを始めてしまい、その後で、勝とうともがく。昨今流行のアジャイルにおいても、しっかりと体制を整えてから進める必要がある。
三十六計

業務要件を決める時に、周辺のキーとなる部分を決めることで、全体が決まることもある

組織にしてもプロセスにしても、要となる重要な部分が存在する。業務要件を決めるときは、その要となる部分を決めることで、おのずと周辺の業務要件も決まってくる。組織やプロセスのどこが要になっているかは、ロジックツリーやなぜなぜ分析などで因果関係を分析して、真因を探すこと。
五輪書

機を捉えて一瞬で行動する強い組織は、日ごろから情報の入力・処理・出力のフィードバックサイクルを回す

好機が到来したら、有れ俺考える前に一瞬で行動できるような強い組織は、その時だけ急に動こうとしても無理。常日頃から、情報の入力・処理・出力のフィードバックサイクルを回す訓練をしておく必要がある。まるで達人の動きのように、無意識のうちに体が動くようになるまで繰返し訓練すること。
兵法

優秀なプロジェクトマネージャは、一見簡単に成功をつかむので目立たないものである

優秀なプロジェクトマネージャは、しっかりとした計画を立て、リスクマネジメントにも長けているので、大きなトラブルもなく、一見簡単に成功をつかむように見えるので目立たないものである。逆に計画が不十分で、リスクマネジメントに疎く、大きなトラブルを起こしたプロジェクトが称賛されたりする。いわゆる判官贔屓やプロジェクトXである。
三十六計

システム運用で現場の協力を得るには、まずキーマンを抑える

システムを導入したものの現場が使ってくれない、と運用段階で苦労するケースも少なくない。せっかくのシステムも現場が使ってくれなければ宝の持ち腐れになってしまう。そこでシステムの運用に現場の協力を取り付けるには、柱となるキーマンをまず抑えること。