兵法

兵法

正攻法をもって相対し、臨機応変に奇策を使って勝つ!

大抵の戦いは、正攻法をもって相対し臨機応変に奇策を使って勝つ。したがって、うまく奇策をつかう組織は行き詰るところがない。まずは正(基本)がしっかりしていること。その上に奇(応用)を臨機応変に使えるのが強い組織、強いシステムである。そのようなアーキテクチャを設計すること。
三十六計

失敗が判明したら力の残っているうちに速やかに撤退して起死回生の一発逆転を狙う作戦

明らかに失敗だとわかったらダラダラと続けるのではなく、力の残っている間に全面的に撤退して起死回生の一発逆転を狙う作戦。完全に力を失うまで続けるのは敗北だが、意図して撤退するのは敗北ではない。最後の最後で形勢逆転も十分あり得る。
三十六計

大きな課題には小さな改善を連鎖的に講じて大きな成果につなげること

取り組みべき課題が大きすぎて明らかに劣勢の場合は、正攻法で攻めるのではなく、小さな作戦を次々と連鎖させて大きな勝利を得るほうが得策である。つまり、一発のホームラン、一発の右ストレートを狙うのではなく、ヒットの連続、ジャブの連続で勝つ作戦「アジャイル」
三十六計

窮地に追い込まれときの奇策が「苦肉計」自虐的態度で信用を勝ち取れ!

窮地に追い込まれ敗戦が色濃くなってきたときの奇策が「苦肉計」。 ”人間というものは自分を傷つけることはない”、と思い込む心理を利用する。この計略を成功させるには自然の流れの中で刑罰を受けるように仕向けることである。
五輪書

真に強力なシステムは環境変化に即応して、個々の要素が独立して自在に動くことができる

市場や競合相手の出方に応じて、組織体制を整えてビジョンと戦略を示したら、後は個々人が自律的に動いていけるような経営を「アメーバ型」経営と言う。このようなシステムを採用している指揮者のいないオーケストラとしてオルフェウス室内管弦楽団も有名である。
兵法

情報収集・分析で虚実の駆け引きに長ずれば、容易に撃破することができる

相手の虚を、こちらは実を持って撃つので、まるで、石に卵をぶつけるように簡単に撃砕できる。「虚」とは、スキのこと。情報収集・分析をして、市場・競合・自社の「虚」「実」を見分け、虚実の駆け引きに長じることで、スキを突いた「ニッチ戦略」などが生まれる。
三十六計

部門間連携や企業間連携では、正しい情報を伝達しなければ混乱は免れない

反間計は、あえて偽の情報を流し相手を混乱に陥る策略。翻って、バリューチェーンマネジメントでの部門間連携やサプライチェーンマネジメントでの企業間連携は、どんなに立派なITツール(PLM等)があっても、正しい情報を伝達しなければ、混乱は免れない。
五輪書

市場競争で相手の戦力を無効化するのは、一つの効果的な戦術

五輪書にある「紅葉〔もみぢ〕の打ち」は、相手の戦力を無効化する一つの効果的な戦術である。直接的に相手を打つのを、商品戦略やサービスだとすれば、太刀を打つのは、生産能力や販売力などにあたる。どちらの強化を主眼とするかを意識すれば両者のバランスが図られる。
兵法

奇襲戦法と正攻法を変化自在に使い分けるのが上手

相手の出方や状況変化に応えて、時には奇襲戦法で、時には正攻法でと変化自在に使い分けることが上手ということ。どんな時も真正面から正攻法で突破するのが美学とする考え方ではない。そうすれば、奇正を使い分け付加価値を生み出すための企業システム(経営とITの融合体)が構築・運営できる。
三十六計

窮地に立たされた時、あえて無防備を装って相手の困惑を誘って打開する

手薄なときはこれをさらに手薄にすると、相手は疑いがとめどなく湧いてくる。どうしようもなく劣勢になった時は、わざと無防備を装い、困惑をさそうという作戦。攻防戦を繰り広げている時、劣勢の瞬間、さらに無防備を見せると、一瞬、攻撃の気に迷いが生じるのが人情。