本気で取り組むつもりなら道具に頼らず全身でぶちかませ！

美味しい水をお探しですか？
定額制だからお水は使い放題！全て“月額料金”にコミコミ！
利用料金は業界最安値！

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●企業システム戦略　五輪書　水之巻　身のあたりという事　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「身のあたりは、相手の間際に飛び込んで、体ごとぶつかるのだ。この体あたりは、やや顔をそむけ、左の肩を出して、相手の胸にぶつかるのである。体をできるだけ強くぶつけるには、間髪をいれず激突する勢いで、弾じけるように体を入れるのだ。

この体あたりを会得すれば、敵を二間も三間も撥ね飛ばずほど強力で、敵が死んでしまうほどである。」

文字通り体当たりです。しかし、剣道などで、体当たりで相手を故意に突き飛ばすのはルール違反です。

それを、あえて会得しろというわけですね。これも、武蔵の実利主義で、勝つためならなんでもやるという姿勢の表れです。

実戦で、生きるか死ぬかの時に、ルールなどかまっていられません。剣でかなわなければ、体当たりで敵を倒すしかないのです。

剣の道に拘って命を落としては元も子もないのです。対面や体裁など二の次です。

世の中が、ＩＴをもてはやし、いろいろなＩＴ経営で成功した事例を華々しく語っていますが、勝つためには、ＩＴに拘る必要はありません。

まして、最新式のコンピュータやソフトウェアを使って、カッコよく、勝ち組みに名乗りをあげる必要は、なにもないのです。

２０年前のシステムであっても、全社一丸となって体当たりでそのシステムを徹底的に使い倒せばよいではないですか。

仕事がうまくいかず、業績が悪いのを、古びたシステムのせいにしているだけではないですか。これまで、そんなに重要視しておらず、大して使ってもいないのに。

一般的なシステムでは、開発時に搭載した機能の半分は使われず、１割以上は、年に数回しか使われないそうです。

新システムの開発計画をヨクヨク聞いてみると、真に業務効率化に寄与するのは、投資の半分以下で、その他は、使い勝手や便利機能などを開発するためのものだったりします。

ＩＴが古くて使えないなら、ＩＴに頼らないやり方で業績を向上させる知恵を、体当たりで考えてみてはいかがですか。ＩＴが古いから、業績が向上しないと言っているうちは、思考停止常態から脱出することはできません。

体当たりで、ぶちかますのは、自分もそれなりに痛みがあります。離れたところから、道具のせいにしていれば、痛みもありません。

ユーザがこの調子なら、システム屋も最近は、体当たりでの仕事を避けたがります。それが顕著に出るのが、性能問題が起きた時です。

体当たりで、ソースコードを徹底的に解析して、問題を判別し解決策を見つけるのではなく、やたらとサーバの能力を増強したり、ミドルウェアのせいにしたり、なかなか、懐に飛び込もうとしません。

また、トップマネジメントも、業績が悪いのは、プロセスや技術に問題があるとして、業務改革だの、技術経営だの言い出すものの組織文化や人事制度など、人の問題には触れたがりません。

それでいて、我が社の社員は優秀だから、やればできるとか言います。優秀な人を社員に採用しているだけで、塩漬けにしていることに気が付きません。

やればできる人材が揃っているなら、とっくにやれているのでは？

そのような会社では、体当たりで、本気で業務改革して成功しても人事評価に反映されませんし、下手をすれば、ドンキホーテです。

ですから、毎年のように「ｘｘカイカク・プロジェクト」が出ては消え、消えては出て、誰も体当たりで取組むことはありません。

中には、出世の道具だったりします。

マネジメントも、それで満足し、改善が一歩ずつ進んでいると公言して、お茶を濁しています。真面目に、本気で、体当たりするような人が出てくると実は、影で煙たがったりします。

そこそこに業務や技術をいじくって、カッコよくＩＴツールなどを導入し、改善した気にさせてくれる人が良いのです。

間違ってもマネジメントを批判したり、組織風土や人事など「人」の問題になど手を突っ込んで欲しくないのです。

マンジメントが体当たりで会社を変えるつもりなら、まず、人の問題に真正面から激突するはずではないですか。

その「人」とは、真っ先にマネジメントです。

それを、せずに遠くのビルの最上階から、自分達は痛みの届かない安全な部屋に居て、カイカク、カイカクと叫んだところで、社員の心を跳ね飛ばして、動かすことなどできませんよね。。