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4.ウォーターフォールからアジャイルへ MRPがそうであったように、WFDが時代にそぐわなくなって来ているのは紛れもない事実である。ソフトウェアに対する不確実性や多様性が高まる中、プロジェクトの初期段階で全ての要件を完全に定義しなければ次工程に進まず、それ以降の変更は原則、認めないという考え方では、顧客にタイムリーに価値を提供できなくなってきている。 結局、プロジェクトの後半になって「これでは使い物にならない。」という顧客の声により、原則はいとも簡単に破られてしまう。 また、開発したソフトウェアの約65%が使われていないという報告もある。これは、顧客ニーズの多様化により、見込み大量生産の自動車が売れ残るのに似ている。TPSでは最大のムダは「作りすぎのムダ」と言われており、このムダを無くすために、ASDでも「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」作るという考え方を見ることができる。 顧客が必要としない機能を見込みで作り込んでしまうのではなく、明確になった要求のみを実装し、顧客に繰り返し提供することで変化に対応しつつタイムリーに価値を提供するのである。 5.アジャイルではないアジャイル TPSを導入する場合、現場の障壁となる一つが「小さく繰り返す」という点である。多種多様な部品を少しずつ繰り返し生産すると機械の段取り替えが頻繁に発生する。通常、段取り替えは機械を止めて行うため、頻繁な段取り替えは生産効率が落ちると現場は考えている。 しかし、TPSではこれと正反対のことを要求する。従って、生産効率を落とさないためには段取り替えの短縮が必要となる。ここで重要となってくるのが、平準化と優先付けである。 「必要なもの、必要な時、必要なだけ」が明確に決まっていないと混乱の元となる。 ASDでも同様に段取り替えの短縮と平準化/優先付け(反復計画)が成否のカギとなる。これらが不十分であると生産効率が落ち「アジャイル」ではなくなってしまう。TPSもASDも「小さく繰り返す」という象徴的な部分だけ真似て、本質的な理解や有効に機能させるための背後にある大きな仕組み(アーキテクチャ)を設計しなければうまくいかない。 変化に強い堅牢なアーキテクチャの重要性は「XPエクストリームプログラミング入門」の中でも提唱されている。TPSは生産計画や在庫を皆無にするわけではなく、ASDはアーキテクチャ設計や部品化を皆無にするわけではない。 現場で起きている現実・現物に正面から向き合うことである。ただし、計画と実際の誤差は10%以下!また、トヨタは標準を遵守するが、それ以上に現場の自主性を重んじる。 プロセスやドキュメントが不要にもならないし(顧客にとっての品質という「価値」は“動くコード”だけではない。あなたは、標準規格に沿わない設計図や作業者が思い思いの作業手順で造った自動車に命を預けたいと思うか?)、契約交渉無き調達管理はありえない。 アジャイルソフトウェア開発宣言にある「xxxよりも」という表現は、TPSに纏わる誤解と類似の誤解を与えているように思われるので、これを「より以上に」と読み替えるとよい。その上で、現場が自ら真に付加価値を生まないと判断したムダは徐々に排除すればよい。ただし、標準を逸脱して作業や検査、部品を勝手に間引くのは厳禁である。 6.アジャイルなウォーターフォールへ WFDを採用してきた組織がASDに安全に移行するには、WFDの枠組みを基にASDのプラクティスを段階的に取り入れることである。過去の財産を全て捨てる必要は無く、意識改革と温故知新や永続的な改善でWFDの上にASDを積み上げることは可能であり、そうすることがより安全にASDに移行することを可能とする。 つまり、「アジャイルなウォーターフォール」への斬新的・継続的な改善である。これもTPSの精神に則る。まず、WFDで計画した後に、顧客やビジネス観点から「価値の流れ」を見極め平均化/優先付けして2分割して反復開発してみる。 ここで、アジャイルではないアジャイルに陥ってWFDよりも生産効率が落ちてもあきらめないこと。なにが悪かったのか「振り返り」を実施し、リードタイム短縮に挑む。そして、2分割でうまくやれるようになったら、次は3分割、4分割として「価値の流れ」を小さくし、WFDを素早く反復できるようにする。 さらに分割を多くして1回の反復期間を短くしようとすると従来のWFDでは限界がくる。ここで現場が知恵を絞って「価値」を生まないムダに着目・排除し、さらに短縮を図っていくのである。 また、計画との誤差(進捗遅れ等)に対処する為に適切な時間バッファを反復毎及びプロジェクト毎に設定し管理する。 改善は現場の実力に応じて進めることが重要である。TPSの段取り替えも現場が改善により短縮し、最終的にはシングル段取り(10分未満に完了)やワンタッチ段取り(1分未満に完了)を目指すもの。トップダウン的に短縮だけを主眼に「やるべきことを省く」のではない。そのようなことをすれば、それまで蓄積した貴重な現場のプラクティスが失われ、プロセスや品質が破壊されてしまう可能性がある。 また、時間バッファはTPSにおける標準手持ちや組立ライン脇の部品棚に相当するもので、ムダなく適量を設定する必要がある。ASDにおけるPMとは、このような改善活動を現場が自律的に行えるよう方向付けと支援をすることであり、MRPのように(現場・現物・現実と乖離した)計画を守らせることに腐心するものではない。かといって、無計画に現場任せにするのでもない。 前へ 次へ 最初へ |
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