企業システム戦略研究会

三十六計

要求分析で真の要求や隠れた潜在的要求を引き出すには、愚を装うことも有効

要求分析で真の要求や隠れた潜在的要求を引き出すのは難しい。本音を言わないという事もあるが、当の本人さえも気が付いていないことがある。いざ要求が現実になってみて初めて真の要求や隠れた潜在的要求に気がつくこともある。そのような時には、愚を装うことも有効である。
DX

設計変更のあるべき姿とは! PLM本来の使い方が鍵

設計者は部品の手配生産状況を把握してから設計変更を出すべきか否か。どちらも一長一短あり、どちらが正解とも言い難い。様々な設計変更に画一的なルールや組織、仕組みで対応するには限界がある。解決策としてPLM本来の使い方が鍵になる。
DX

業務プロセスの高度化において、チェック要件(ビジネスルール)こそ重要な現場ノウハウ

業務プロセスの高度化において、自社の強みや差別化になるのは現場の経験から得たノウハウではないだろうか。成功や失敗の経験から、「こうすれば上手くいく」という現場ノウハウはとても重要なものだ。この現場ノウハウは業務フローなどには表れない、チェック要件などになる。
孫子

勝者は勝ち方を誤らないので必ず勝つ。故に、まず勝てる体勢を整えた後に戦いを始める。

勝者というのは、自らの体制を整え、勝てるかどうかを徹底的に評価し、確信を持った上で、戦いに望むものだ。それに比べ、敗者というのは、十分な準備もなく、とりあえず戦いを始めてしまい、その後で、勝とうともがく。昨今流行のアジャイルにおいても、しっかりと体制を整えてから進める必要がある。
三十六計

業務要件を決める時に、周辺のキーとなる部分を決めることで、全体が決まることもある

組織にしてもプロセスにしても、要となる重要な部分が存在する。業務要件を決めるときは、その要となる部分を決めることで、おのずと周辺の業務要件も決まってくる。組織やプロセスのどこが要になっているかは、ロジックツリーやなぜなぜ分析などで因果関係を分析して、真因を探すこと。
五輪書

機を捉えて一瞬で行動する強い組織は、日ごろから情報の入力・処理・出力のフィードバックサイクルを回す

好機が到来したら、有れ俺考える前に一瞬で行動できるような強い組織は、その時だけ急に動こうとしても無理。常日頃から、情報の入力・処理・出力のフィードバックサイクルを回す訓練をしておく必要がある。まるで達人の動きのように、無意識のうちに体が動くようになるまで繰返し訓練すること。
兵法

優秀なプロジェクトマネージャは、一見簡単に成功をつかむので目立たないものである

優秀なプロジェクトマネージャは、しっかりとした計画を立て、リスクマネジメントにも長けているので、大きなトラブルもなく、一見簡単に成功をつかむように見えるので目立たないものである。逆に計画が不十分で、リスクマネジメントに疎く、大きなトラブルを起こしたプロジェクトが称賛されたりする。いわゆる判官贔屓やプロジェクトXである。
三十六計

システム運用で現場の協力を得るには、まずキーマンを抑える

システムを導入したものの現場が使ってくれない、と運用段階で苦労するケースも少なくない。せっかくのシステムも現場が使ってくれなければ宝の持ち腐れになってしまう。そこでシステムの運用に現場の協力を取り付けるには、柱となるキーマンをまず抑えること。
ワークフロー

ワークフローの変更は慎重に!簡単ツールの落とし穴

いまどきのワークフローは変更を行うのがとても簡単だ。簡単だから、と出された変更要望を次々に取り込んで変更するのは最善の策とは言えない。変更が簡単にできるとしても、その目的や変更コストに見合うだけのメリットがあるかなどをしっかりと確認し、変更をしなくても運用で目的を達成できるのが最善の策である。
五輪書

無理なく自由に仕組みを動かすには、その大きな流れ、道筋を知ること

無理なく自由に仕組みを動かすためには、その大きな流れ、道筋を知ることが重要である。小手先で手っ取り早く片付けようとすれば、本来の道筋に逆らうことになり無理が生じて不自由になる。大きな流れに逆らう組織の壁や制約、古い慣習を取り除いて、新しくプロセスを再構築してみるとスッキリと、スムーズな流れになりストレスが解消され自由になれる。