企業システム戦略研究会

兵法

仕事ができる人は、普通の人が気がつかないような細かいところに着眼し、そして、大げさにせずに事を成し遂げる

強い人、技を持つ人、仕事を改善できる人というのは、やはり、眼の付け所が普通の人とは少し違う。優れているのは、普通の人が気がつかないような細かいところに着眼し、大げさにせずに事を成し遂げる。誰にでも分かるような勝ち方をしたところで、褒められたところではない。
三十六計

複雑で大規模なソフトウェアや課題は、全体を抑えながら小さい単位に分割して個々に取り組むとよい

複雑で大規模なソフトウェアや課題は、一気に何とかしようとしても混乱を招くだけでうまく行かないことが多いもの。そのような場合は、全体を抑えながらも、小さい単位に分割して個々に取り組むとよい。着眼大局、着手小局が重要。
レガシシステム

レガシシステムの刷新に乗じて、周辺システムとの接続をシステム連携ツールで再生する

レガシシステムの刷新では、どうしても中心となる基幹システムに意識が集中しがち。しかし、古くなって死んでしまったかのような周辺システムも、レガシシステムの刷新と言う大義名分に乗じてしっかりと再生する必要がある。場合によっては再接続ではなく、周辺システムも刷新する好機になる。
三十六計

遠い将来のDXも経営改革も、身近な現場の改善から攻めてみる

DXだ、経営改革だと遠大なことばかりを言っても、結局、うまくいかないものです。それよりは、まず身近なところから、2S(整理整頓)にしっかり取り組みましょうというのも一つです。2Sと言えども立派な経営戦略につながります。例えば、在庫の整理整頓で業績回復したケースもあります。
兵法

システムで自動化する前に、まず業務プロセスを整備して固めること

システムで自動化する前に、まず、業務プロセスを整備して固めること。業務プロセスがしっかりと固まらない状態で、システム化して自動化を図っても想定したような結果にならないことが多い。例えば、曖昧なルールや曖昧なプロセス、そして無駄なプロセスなどが散在していると自動化は成功しない。
五輪書

システム構成には5つあり、上中下は基本、左右は応用

システム構成には5つあり、上中下は基本、左右は応用。構成を5つに分けるとも、いずれも企業価値向上を目的とするもの。システム構成自体には拘らないこと。構成は状況に応じて利に従い柔軟に変更させる。極意に言う最善の構成は中段(基幹)にあると心得るべし。
DX

自動化の真の目的は、人員削減ではなく企業価値向上にあり

「自動化」というと多くの場合、効率化や人員削減が目的となっているが、顧客サービス向上など企業価値向上が真の目的であるなら、自動化によって人を削減する必要は無いはず。自動化による目先の効率化だけで人を削減してしまうと、逆に重要なものを失い、企業価値の低下につながる恐れがある。
五輪書

システムの中長期計画は、基本計画に重心を置きバランスよく

システムの中長期計画は、しっかりとした基本計画に重心を置き、一方に偏らないようバランスよく計画すること。歩みの大小、遅速はあっても、常に一歩一歩着実に歩むようにすること。バランスよく歩むためにはバランススコアカードを活用するとよい。また、CSRや株主、社員、環境も考慮する。
兵法

システム整備の順番は、まず社内プロセスを固めるところから着手するとよい

システムを整備する順番は、まず社内プロセスを固めるところから着手するとよい。社内プロセスの守備形のシステムは、自社でコントルールしやすく、成果を確実に得ることができる。その次に売上アップなど攻撃形のシステムを整備する。攻撃形のシステムは、市場や顧客に左右されることもあり、勝つために待つ必要もある。
三十六計

システム開発で成果を得るためには、徹底して最後までやり切ることが肝要

システム開発で成果を得るためには、徹底して最後までやり切ることが肝要である。システム開発が完了して少し軌道に乗って成果が出始めると「導入成功」との評価をして、あとが続かないことがある。運用状況を定期的にモニタリングして、完全にシステムが定着して当初の計画どおり成果が得られるまで手を抜かないようにする必要がある。