レガシシステムの刷新に乗じて、周辺システムを再生する

レガシシステムの刷新では、どうしても中心となる基幹システムに意識が集中しがち。
それは当然ではあるのだが、周辺システムを忘れるわけにはいかない。

新しい基幹システムで全ての周辺システムを代替できることはまずないからだ。

そのため新基幹システムと周辺システムの再接続が必要になる。

例えば、設計のCADやPLMから部品情報などを抽出し、基幹システムのBOMに接続するようなケース。
あるいは、基幹システムの部品情報を抽出して、アフターサービスの支援システムに接続するケース。
基幹システムのデータをデータウェアハウスに接続して、BIツールなどで分析に使用するケース。

さまざまな接続ケースが存在する。

これら周辺システムはレガイシステムを刷新するのと同時に、新基幹システムに接続しておく必要がある。

さもないとデータを手作業で受け渡すようなことになる。これは全く現実出来ではない。

再接続できるまで新基幹システムも稼働できないという状況になりかねない。

単に接続しなおすだけの場合もあるが、新基幹システム側との兼ね合いで、プロセスや機能を変える必要もある。

古くなって死んでしまったかのような周辺システムも、レガシシステムの刷新と言う大義名分に乗じて
しっかりと再生する必要がある。

場合によっては再接続ではなく、周辺システムも刷新する好機になる。

また、レガシシステムとの接続は、EndToEndで密に接続している場合もあり、非常に複雑化していることが多いもの。

これらを再度、レガシシステムと同じやり方で接続するのはあまり得策ではないだろう。

特に接続ポイントが多岐にわたる場合、再接続するのに膨大な作業時間が必要になってしまう。

そこで有効なのがシステム連携ツールだ。

さまざまなシステムをこのシステム連携ツールに接続することで一元的に管理することができる。

また、接続方法も標準化され簡単な接続であれば、ほぼノーコードで接続することができるので生産性も高い。

将来、周辺システム側を刷新する場合にも、容易に再接続が可能になる。

レガシシステムの刷新に乗じて、システム連携ツールを導入することで周辺システムの接続も刷新することができる。

このようなツールは個々に周辺システムを接続するだけでは、あまり大きな導入効果も期待できないが、レガシシステムの刷新のように全ての周辺システムを再接続する必要がある場合には、投資対効果も回収しやすい。

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　●企業システム戦略兵法三十六計　攻戦の計　第十四計　借屍還魂
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借屍還魂（しゃくしかんこん）　「屍を借りて魂を還す」

亡国の復興などすでに「死んでいるもの」を持ち出して大義名分にする計略。
または、他人の大義名分に便乗して自らの目的を達成する計略。

さらに、敵を滅ぼして我が物としたものを大いに活用してゆく計略も指す。