基幹システムは道筋を知って扱うことで自由になる

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基幹システムには事業遂行するためのメインストリームとなる業務フローやバリューチェーン、サプライチェーンなどがある。

これらの道筋を知った上で扱う必要がある。

例えば、個別受注製造業であれば引合い→見積→受注→設計→MRP計算→手配→購買→製造→検査→出荷といった道筋がある。

この道筋に逆らって、先を急ごうとするから自由にならなくなる。

中心となるべきBOMや在庫データを整備するには手間と時間がかかるからと省略して先を急いでもかえって不自由になるだけだ。

BOMや在庫データが無ければMRP計算ができないので、無駄なものを手配したり、逆に必要なものが手配漏れする。

BOMが無いと設計変更にも対応が難しくなるから、初度設計に無理な精度を要求することになり、それが出図遅れにつながることになる。

手配漏れが組立工程で発覚すれば、結局は出荷が遅れることになる。出荷後に大量のデッドストックやNotUseが発覚することもあるだろう。

基幹システムの道筋に逆らって、周辺システムやExcelでなんとかしようと焦れば焦るほど事態は悪化し、自由が利かなくなるものだ。

基幹システムは融通が利かないと嘆く前に、道筋を知って正しく使うよう心がけたいもの。

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　●企業システム戦略 　 五輪書　水之巻　太刀の道という事
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「太刀の道筋を知ると言うのは、二本の指で振る時にも、どのように振るべきかをよく知っておけば、自由に振れるものだ。

早く振ろうとするから、太刀の道筋に逆らって自由に振れなくなる。」

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